不動産業界・旅行業界が注目!360度パノラマ撮影でVRコンテンツ制作

2016年はVR元年。さまざまな場面でVRの技術が飛躍的に導入され始めました。特にゲームや映画などエンターテイメントの世界で先進し、活用の幅もどんどん広がっています。
とはいうものの・・・。

「ゲームはやらないし、映画もあんまり興味ないんでよく分かりません」
「VR?見たことないなぁ」
「VRって、一部のコンピュータオタクの人にしか関係ないんでしょ?」

こんな風に思っている方も、けっこう多いんじゃないかと思います。
今回の記事は、そんな方にこそぜひ見ていただきたい内容です。ゲームはしない、映画も見ないという方でも、実はVRを身近に感じるチャンスはいっぱい!どんどん増えてきています。
ここでは身近な360度パノラマ撮影のVRコンテンツについてご紹介します。
VRってよく分からない・・・という方、要チェックですよ!

VRの身近な魅力とは?

VR、VRと昨年からエライ騒ぎになっていますが、「没入感がスゴイ」と言われても・・・いまいちピンと来ない人も多いかと思います。だって、「没入」するような場面って、そうそうありませんよね。ゲームやったり映画見たりする時くらいしか直面しませんから(笑)
そんな特殊なイメージ満載のVRですが、実際はもっと身近な部分に取り入れられているんです。かなりザックリとした表現ですが、VRには2つの魅力があります。

高尾山360度パノラマツアー

疑似体験ができる

何といっても、VRの最大の魅力はこれです!普通は見られない360度あらゆる方向から見回すことができ、あたかも自分がその場にいるような体験ができます。この魅力を最大限に利用した例がゲームや映画、ニュース映像などエンターテイメントの世界です。
しかしそれ以外にも、誰もが利用する可能性がある身近な例があります。それは旅行業界と不動産業界。旅行業界では、宿泊先ホテルのロビーや室内、リゾート地の絶景や観光スポットの案内などに広く利用され始めています。また不動産業界では、物件の内見でVRが大活躍しているのです。詳しくは後述します。

実際にはないものを「想像」させる

VRのもう一つの大きな魅力は「実際にはないモノを想像させることができる」点です。これこそが正にバーチャルリアリティたる所以。VRは、仮想的に情報を付加して「想像」に現実味を持たせることができる、優れたツールなのです。

例えば・・・・中古マンションを購入する場合を考えてみましょう。
その物件にはまだ居住者がいて、3か月先まで内見はできません。しかしその物件を360度パノラマ撮影したVRコンテンツがあれば、いつでも、何度でも、実物を見るかのように内見できます。また「ここにこんな家具を置こう」 「こんな風にリフォームしたらどうだろう?」など、ちょっとした想像に圧倒的な現実味を持たせることができるのです。

「マイホームがほしいなぁ」と漠然と思うのと、「玄関脇にベビーカーを収納できて、ウォークインクローゼットがあって、洗面所が広い家に住みたい!」と願うのとでは全然違うと思いませんか?ただの憧れも、イメージを膨らませて具体化すれば実現する可能性がグンと高まります。
日常生活とはちょっと縁遠いイメージのVRですが、身近な夢を叶える糸口となる可能性を秘めているのです。

以降の章では、どんな場面で360度パノラマ撮影のVRコンテンツが利用されているのか、具体的にご紹介していきます。

おうち探しにVR

あなたは、引っ越しをしたことがありますか?
誰でも1回くらいは引っ越しをした経験があるでしょう。例えば進学、就職、結婚、転勤、転職など、さまざまな生活の変化に伴って避けては通れないのが引っ越しです。正確な統計を取るのは難しいようですが、日本における生涯引っ越し回数は平均約6回だと言われているそうです。以前に比べ、最近は転職や離婚、再婚する人が増え、転居の可能性がだいぶ高くなっています。また子供の受験や親との同居などを理由に引っ越す人も少なくないとか・・・。賃貸か分譲かはさておき、多くの人が人生の中で6回程度、多い人はもっと何度も家探しをするというわけです。

引っ越しは人生の一大事。希望に合った住居を探すことは、とても重要ですよね。そんなニーズを満たすために、大手住宅メーカーをはじめとする不動産業界がVRを広く活用し始めています。どんな事例があるかチェックしてみましょう。

大和ハウス工業

大和ハウスでは、注文住宅の360°バーチャル展示場を提供しています。ツアー形式で各部屋の用途の提案など詳しい案内を聞きながら進むので、いま本当に内見しているような体験ができます。

セキスイハイム

セキスイハイムでは「3Dオープンハウス」というサービスを提供しています。360度パノラマ画像をただ並べるだけでなく、撮影地点間を実際に歩いて回っているように映像処理。本当に現地で物件内を歩いて見学しているような体験をすることが可能です。
「スマートハイムシティ印西牧の原」

http://www.shc-inzai.jp/

穴吹工務店

穴吹工務店では、分譲物件の室内を360度全方向見渡せる「ぐるっとネットdeオープンルーム特集」、VRでリフォーム後を体験できる「バーチャルリフォームルーム」を提供しています。2016年9月時点で、売買・賃貸合わせて880軒ほどの物件情報がVR対応となっており、エリア検索などもできます。

・お部屋を360度全方向見渡せる、ぐるっとネットdeオープンルーム特集

・VRでリフォーム後を体験できるバーチャルリフォームルーム

ニッショー

VRを利用した不動産情報では分譲物件が多い中、こちらは賃貸情報を提供しているサイトです。「360°パノラマビュー」で、室内を360度全方向から撮影した画像を見ることができます。

効果的に物件の間取りを紹介できる、VRを活用した内見サービス。室内空間が一目瞭然で伝わりやすく、まるでその物件を実際に訪問しているような臨場感を味わうことができます。ワンルームマンションなどでは分かりづらいかもしれませんが、広い部屋ほど、一戸建てでは特に、図面や写真だけでは分からない距離感や雰囲気を感じられます。正直、めちゃくちゃ参考になります。

また、好きな時に好きなだけ、気が済むまで何度でも「内見」できることも大きなポイントでしょう。あんまり何軒も内見しちゃ、担当してくれる不動産屋さんに悪いなぁ・・・なんて気後れする必要もありません。忙しくて夜中しか物件探しの時間が取れない方や、まだ引っ越ししたいという漠然とした希望だけで具体的になっていない、内見してまずはイメージを掴みたい、という方にも非常に役立つサービスですね!

旅行計画にもVR

旅行に行くことになりました。さて、どんな方法で行先や宿泊先の情報を調べますか?
まだ何も決っていない段階で、いきなり旅行会社に電話はしませんよね。まずはパンフレットを取り寄せるとか、インターネットでいろいろ調べてみるという方がほとんどではないでしょうか。
最近では、旅行業界でもVRを活用したサービスが増えています。詳しく見ていきましょう。

納得の行くホテル選びに

せっかく行くのだから、どんなホテルかよく検討したい!そんなニーズを満たすのは、やはりVR360度パノラマ撮影の画像でしょう。VRを使えば、ホテルの客室やロビー、館内施設などの情報を、実際その場へ行ったかのように体験することができます。VRを活用して館内情報を提供するホテルは増加しています。

・沖縄県名護市のカヌチャリゾート

・ホテルグランヴィア京都

・ホテルニューグランドのストリートビュー

ロビーやベランダからの眺めなど、360度全方向を見回すことができるので、本当に現地にいるかのよう。否が応でも実際の旅行へのイメージが高まってしまいます!また、宿泊先としてのホテルだけでなく、結婚式場などもVRを利用して会場の様子を体験できるサービスを提供しています。これが海外ともなれば、ちょくちょく下見に行くわけにもいかないですから、非常にありがたいサービスですね。

事前リサーチにもVR

旅先を決めるときは、じっくり下調べをしたい。そんなときに役立つのがこちら、ホテル予約大手WEBサイト『じゃらん』が提供する「360°スマートフォンを使ってぐるっと旅先体験!」。観光地や宿泊先を、VRや360度動画などで体験出来るサービスです。
大人気の北海道「旭山動物園」、世界遺産の広島「厳島神社」など観光スポットの様子を、文字通りぐるっとチェック。宿泊施設も外観から室内まで360度見回して、実際にその場にいるような臨場感を疑似体験することができます。

360° スマートフォンを使ってぐるっと旅先体験!

前述の『じゃらん』は、情報誌や系列書籍の綴じ込み付録として「VRスコープ®」をつける企画も展開しています。最近では2016年11月、30代~40代の女性をターゲットにした「じゃらん沖縄2017」を発売。この号には「VRスコープ®」が付録で付いており、万座毛、残波岬といった沖縄の絶景や憧れのホテルを360度全方向から体験することができます。

「じゃらん沖縄2017」は、VRで沖縄の絶景を楽しめる!

また『じゃらん 大人のちょっと贅沢な旅』の2016-2017冬号には、温泉をガッチリ満喫できる『最新 温泉入門』のほか、憧れの宿や絶景スポットをVRで体験できる『360°ビューVR体験ガイド』とVR体験専用の『VRスコープ®組み立てキット』が付録で付いてくるんです!さすが40~50代の大人世代の「満足度の高い旅をしたい」というニーズを満たす情報誌ですね。贅沢宿や絶景を360°ビューでじっくり吟味して予定を立てれば、最高の旅を楽しめそうです。

旅行会社もVR

最近では、旅行会社でもVRを幅広く導入しています。
例えば、大手旅行会社のH.I.S。
H.I.S.ではこれまで新宿にあるハワイ旅行専門店で、ハワイ旅行のVR体験を実験的に展示していました。これに続き2016年11月3日、中部地方の旗艦店となる栄本店を名古屋にオープン。ハワイや長崎ハウステンボスなど、旅行先のホテルの部屋の下見をVRで体験できるコーナーを設けたのが大きな特徴です。部屋からの眺望や室内の様子、ホテル施設などを360度カメラで撮影した映像を見ながら具体的なプランを選べるわけです。ホテルだけでなく、長崎ハウステンボスや愛知ラグーナテンボスの園内の様子をリアルタイム中継するなどの取り組みも行っています。

また2017年2月24日(金)から始まる「プレミアムフライデー」に合わせ、沖縄の旅をVRで体験できるコーナーを「H.I.S.沖縄専門店 新宿」に設置しました。「プレミアムフライデー」は、月末の金曜は午後3時をめどに退社を促し、消費を喚起しようという政府主導のキャンペーン。業界によっては導入に慎重な側面はあるものの、旅行業界としては、せっかくですから金曜夜からどんどん旅行に行きましょう!とPRしていきたいわけです。

これに合わせてH.I.S.では、夏には味わえない冬の沖縄旅行の魅力や、おススメの離島アクティビティを疑似体験できるVRコンテンツを作成しました。旅行先での滞在時間と実際に体験できる内容の全行程を、ストーリーベースのVR コンテンツで確認することができます。旅行はいつも行き当たりばったりという方も、ぜひこの機会に綿密な下調べをして、旅行計画を練ってみてはいかがですか?

HIS、「プレミアムフライデー」を活用した沖縄の旅をVRで運用開始

まとめ

いかがでしたか?
旅行のときや引っ越しの物件探しといった身近な場面で、360度パノラマ撮影のVRコンテンツが利用されているということが、お分かりいただけたでしょうか。
今後ますますVRと接する機会は増えるでしょう。VRの魅力である「疑似体験」や「ないものを想像させる」ことで、特に旅行や引っ越しなどといった場面では、自分の希望をより具体的に認識できるようになります。それはやがて潜在的な需要を掘り起こし、経済効果にもつながる可能性も秘めています。
もはやVRは、一部のゲーム通やエンターテイメント通だけのものではないのです。

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