営業の仕事がAIに奪われる、は半分だけ正しい
「AIに仕事を奪われる」系の話はもう聞き飽きたと思います。でもこの話、営業職に関してはちょっと事情が違うんです。
なぜかというと、営業の仕事の一部は、すでにAIのほうが上手くやれるから。
たとえば、Webサイトに来た見込み客に24時間チャットで対応して、ニーズをヒアリングして、提案書のドラフトを作って、アポの日程を提案する。これ、人間がやると1件あたり30分〜1時間かかります。AIなら5分で終わる。しかも24時間、土日も。
じゃあ営業はいらなくなるのか。いいえ。AIが得意なのは「量」と「速度」で、人間が得意なのは「信頼関係」と「判断」。この棲み分けを理解できた会社だけが、次の5年で伸びます。
AIエージェント営業とは何か
最近よく聞く「AIエージェント営業」は、従来のチャットボットとは別物です。
チャットボットは決められたシナリオ通りにしか返答できない。「料金を教えてください」と聞いたら料金を返す。それだけ。
AIエージェントは違います。相手の文脈を理解して、自分で判断して、次のアクションを実行する。
従来のチャットボット
シナリオベース
「でもAIに営業されたら嫌じゃない?」
この疑問、よく聞かれます。答えは意外かもしれませんが、多くの見込み客はAIだと気づいていないか、気にしていない。
なぜか。理由は2つあります。
1つ目は、回答の質が高いから。「AI感」が出るのは、テンプレ的な返答しかできないときです。文脈を理解して的確な提案を返すAIに対して、不満を持つ人は少ない。
2つ目は、レスポンスが早いから。人間の営業が翌営業日に「お問い合わせありがとうございます」と返すより、30秒後にAIが具体的な提案を返すほうが、ユーザー体験として圧倒的にいい。
もちろん、「人間と話したい」というリクエストには即座に人間にバトンタッチする。AIエージェントは人間の営業を「置き換える」のではなく「前さばきする」のが正しい使い方です。
中小企業にこそ刺さる理由
大企業は営業チームが20人、30人いる。だからカバー範囲が広い。
中小企業は営業が2〜3人、あるいは社長が兼任しているケースも珍しくない。日中は既存客の対応に追われて、新規のリード対応は後回しになりがち。夜や土日のお問い合わせは月曜まで放置。
その結果、見込み客の熱が冷めてから初回連絡するという最悪のパターンが繰り返される。
AIエージェント営業は、ここを埋めてくれます。
人間の営業がやるべきことは変わる
AIが前さばきを担当するようになると、人間の営業に求められる仕事は明確にシフトします。
AIが得意なこと
量・速度・一貫性
人間にしかできないこと
信頼・判断・関係構築
つまり、営業の仕事は「作業」から「判断と関係構築」に純粋化される。これは営業にとって本来やりたかった仕事のはず。
導入のハードル、正直に言う
いいことばかり書いても信用されないので、現実も書きます。
AIエージェントは万能ではない。特に以下のケースでは、まだ人間の営業に分がある。
- 業界の慣習が独特 — 暗黙のルールが多い業界では、AIの回答が的外れになることがある
- 信頼が全てのBtoB大型案件 — 数千万円の案件に対して、AIの初回対応だけでは不安に思うクライアントもいる
- 学習データの蓄積が必要 — 導入直後は回答精度が低い。自社のFAQやトーク例をしっかり学習させる必要がある
これらを理解した上で、まずは「サイトからの問い合わせ対応」という一点に絞って導入するのがおすすめ。全営業プロセスをいきなりAI化するのではなく、入口だけ任せてみる。
営業の未来は「人間×AI」のハイブリッド
AIが営業を完全に代替する世界は来ないと私たちは考えています。でも、「AIを使わない営業」が不利になる世界はもう来ています。
AIエージェントが初回対応と前さばきを担当し、人間の営業が関係構築と成約に集中する。この組み合わせが、これからの営業チームの標準形になるでしょう。
早く始めた会社ほどAIの学習データが蓄積されるので、精度が上がって競合との差が開きます。逆に遅れるほど追いつくのが大変になる。
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