DXって結局、何から始めればいいのか
「うちもDXやらなきゃ」という声を、この2年で何十回聞いたかわかりません。
でも、そう言っている経営者の多くが、次の瞬間にはこう続けるんです。「でも、何から手をつければいいのかわからなくて」。
わかります。DXという言葉が大きすぎるんです。デジタルトランスフォーメーション。なんだか全社的な大改革をしなきゃいけない気がしてくる。ERPを入れて、データ基盤を構築して、社内文化を変えて——。
でも、それは大企業の話です。
社員30人以下の会社がまずやるべきDXは、もっとシンプル。今、人がやっている繰り返し作業を、ツールに置き換える。たったこれだけです。
自動化すべき業務は3つに絞れる
私たちがこれまで支援してきた中小企業で、最初に自動化して効果が出た業務は、ほぼ例外なく以下の3つのどれかです。
毎日やっているメール返信
お問い合わせへの初回対応、見積もり依頼への返信、定型的なやり取り。これらを手動でやっている会社はまだ多い。
たとえば「資料を送ってください」というメールに対して、毎回同じPDFを添付して送っている作業。これ、Googleフォーム + GAS(Google Apps Script)で自動化すると、5分の作業が0秒になります。
月末に集中する請求書・レポート作成
月末になると経理担当者が残業して請求書を作っている。売上データをExcelにまとめて、グラフを作って、PDFにして、メールで送る。
この一連の流れは、n8nやDifyのワークフローで自動化できます。データソースからの取得→整形→PDF生成→メール送信まで、一度組めば毎月自動で動く。
「あの情報どこだっけ」の社内問い合わせ
「経費精算のフォーマットどこですか」「前回の会議の議事録は」「有給の申請方法教えてください」。
こういう質問が毎日のようにSlackやチャットに流れていませんか。AIチャットボットに社内ドキュメントを読み込ませれば、これらの問い合わせは即座に自動回答できます。
「うちには難しそう」は思い込み
「自動化って、エンジニアがいないとできないんでしょ?」
5年前ならそうでした。でも今は違います。
Dify、n8n、GAS——これらのツールは、プログラミングの知識がなくても業務自動化ができるように設計されています。画面上でブロックをつなげるだけで、複雑なワークフローが作れる。
GAS
難易度: 低〜中Google Apps Script
メール自動化 スプレッドシート処理
n8n
難易度: 低Workflow Automation
データ連携 通知自動化
Dify
難易度: 低〜中AI Application Platform
AIチャット 文書生成・分析
もちろん、複雑なカスタマイズが必要な場合はエンジニアリングが必要です。でも「まずは1つの業務を自動化する」レベルなら、ツールの使い方を覚えれば社内で完結します。
実際にどれくらいコストが減るのか
「自動化すると何時間くらい浮くの?」——一番聞かれる質問です。
私たちの支援実績から、目安の数字を出します。
- メール対応の自動化 → 月あたり約20時間の削減
- レポート・請求書の自動生成 → 月あたり約15時間の削減
- 社内問い合わせのAIチャットボット化 → 月あたり約10時間の削減
合計すると月45時間。時給換算で3,000円としても、月13.5万円分の人件費に相当します。
ツールの利用料は月数千円〜数万円程度なので、ほとんどのケースで初月から投資回収できます。
自動化による月間削減時間
最初の1つを自動化するまでの流れ
やることはシンプルです。
最初の1つを自動化するまでのロードマップ
業務の棚卸し
繰り返し業務をすべて書き出す。毎日・毎週・毎月で分類
自動化対象を1つ選ぶ
一番回数が多くて、一番単純な作業を選ぶ。完璧を目指さない
ワークフロー構築
ツールを選んで自動化を実装。テンプレートを活用
効果測定 → 横展開
削減時間を数値化。成功体験をもとに次の自動化へ
全社DXは、この小さな成功体験の先にある
最初の1つが自動化できると、社内の雰囲気が変わります。「あ、こういうことができるんだ」と実感した社員が、「じゃあ、この作業も自動化できない?」と言い始める。
DXの本質はテクノロジーの導入ではなく、組織のマインドセットが変わること。その最初のきっかけは、たった1つの業務の自動化で十分です。
大きく始める必要はありません。今日、社内で一番面倒な繰り返し作業を1つ思い浮かべてください。それが、あなたの会社のDXの出発点です。
私たちTufe Companyでは、中小企業のAI自動化をDify・n8n・GASで支援しています。「この業務って自動化できる?」という相談だけでも歓迎です。チャットから気軽にどうぞ。