リニューアルして問い合わせが減った会社の話
ある製造業のクライアントがコーポレートサイトをリニューアルしました。デザインは一新され、見た目は格段にきれいになった。
しかし公開3ヶ月後、月間の問い合わせ数が24件から9件に減少。原因は明確でした。旧サイトで検索上位だった製品ページのURLが変わり、リダイレクトが設定されていなかった。オーガニック流入が52%消失していました。
このようなケースは珍しくありません。私たちが180社以上のリニューアルを支援してきた中で、リニューアル後に問い合わせが増えた会社は62%。残りの38%は「横ばい」か「減少」でした。
成功と失敗を分けるのは、制作工程ではなくプロジェクト設計です。
リニューアル成功のロードマップ — 5フェーズ
私たちが採用しているリニューアルのロードマップは5フェーズ構成です。全体で4〜5ヶ月を見込みます。
最も重要なのがフェーズ1の「現状分析・要件定義」。ここを2週間で済ませるか、3週間かけて徹底するかで、プロジェクト全体の品質が変わります。
私たちの実績では、要件定義に3週間以上かけたプロジェクトは、納期超過率が12%。2週間未満で着手したプロジェクトは48%が納期を超過しました。急がば回れ、はリニューアルの鉄則です。
リニューアルでよくある5つの失敗
180社の支援実績から、繰り返し見てきた失敗パターンを5つ紹介します。
「デザインだけリニューアル」は最も多い失敗です。見た目を変えても、サイト構造や導線が旧サイトのままなら、ユーザー体験は変わらない。問い合わせ数も変わりません。
「コンテンツの移行漏れ」も深刻。旧サイトで月間3,000PVを稼いでいたページが404になると、その流入はゼロになります。リダイレクトマップの作成は、デザイン着手前に完了させるべきです。
「社内合意プロセスの軽視」も見落とされがちなポイント。経営層・営業・採用・広報など、ステークホルダーの要望はデザイン着手前にヒアリングしてください。デザインが出来上がってから「やっぱり変えたい」が出ると、工期が平均1.7倍に延びます。
プロジェクトタイムラインの具体例
「リニューアルにはどのくらいの期間がかかるのか」は最もよく聞かれる質問です。
小規模サイト(10〜30ページ)なら3ヶ月。中規模サイト(30〜100ページ)なら4〜5ヶ月が目安です。100ページを超える大規模サイトは6ヶ月以上を見込んでください。
以下は中規模サイト(50ページ程度)のタイムライン例です。
各月の成果物を明確にすることで、進捗の可視化と社内報告が容易になります。私たちのプロジェクトでは、月末にマイルストーンレビューを実施し、次月の計画を調整しています。
リニューアル前チェックリスト
リニューアルプロジェクトを始める前に、以下を確認してください。
まとめ — 成功するリニューアルは設計で決まる
コーポレートサイトリニューアルの成否は、デザインの良し悪しではなくプロジェクト設計で決まります。
- 要件定義に最低3週間を確保する
- 旧URLのリダイレクトマップを事前に作成する
- ステークホルダーヒアリングをデザイン着手前に完了させる
- 公開後の運用体制を公開前に決める
- 3ヶ月後にアクセスデータを検証し改善サイクルを回す
リニューアルは「公開して終わり」ではなく「公開してからが本番」です。私たちのクライアントで最も成果が出た企業は、公開後6ヶ月で月2回のデータレビューを実施し、問い合わせ数を公開前の2.3倍に増やしました。
Tufe Companyではコーポレートサイトのリニューアルを要件定義から公開後の運用まで一貫して支援しています。リニューアルを検討中の方は、無料相談からどうぞ。