EC・SNS

EC運用代行の実態 — 自社運用との違い

EC運用を自社でやるか、代行に出すか。どちらが正解かは状況によります。31社のEC運用データから、それぞれのメリット・デメリットと判断基準を整理しました。

Tufe Company·Growth Division2026年2月22日10分で読める

ECを始めたはいいけど、運用が回らない

Shopifyでストアを開設した。商品を登録した。広告も少し出した。でも、売上が伸びない。

「ECってこんなに大変なの?」。中小企業の経営者からよく聞く言葉です。

ECの運用は、商品を並べて終わりではありません。商品撮影、商品説明文の作成、在庫管理、受注処理、カスタマー対応、広告運用、SNS運用、データ分析、サイト改善——やるべきことが際限なくある。

社内にEC専任のスタッフがいない中小企業にとって、これを全部やりながら本業もこなすのは、正直無理です

だからEC運用代行という選択肢がある。でも、「うちの規模で外注なんて」と思っている方も多い。

この記事では、EC運用代行の実態と自社運用との違いを、私たちが支援した31社のデータをもとに整理します。

0%
部分代行利用企業の 6ヶ月売上成長率
0
EC運用を支援した 企業数
0h/週
代行利用で削減できた オーナーの労働時間

EC運用で実際にかかる時間を計算してみる

まず現実を直視しましょう。EC運用に必要な作業と、それぞれの所要時間を整理します。

業務月間の目安時間必要なスキル
商品登録・更新10〜20時間撮影、文章力、SEO
受注処理・出荷15〜30時間物流知識、丁寧さ
カスタマー対応5〜15時間コミュニケーション
広告運用10〜20時間広告知識、データ分析
SNS運用10〜20時間企画力、デザイン
データ分析・改善5〜10時間分析スキル

合計: 月55〜115時間。フルタイム勤務の3分の1〜3分の2に相当します。

売上月100万円以下のECサイトでも、これだけの作業量が発生する。売上が増えれば、受注処理とカスタマー対応の負荷はさらに増える。

自社でEC専任を1人雇うと月額25〜35万円。でもEC運用には撮影、文章、広告、データ分析など複数のスキルが必要で、すべてを1人でこなせる人材は稀です。

Monthly Workload

EC運用にかかる月間作業時間(中央値)

商品登録・更新
15h
受注処理・出荷
22h
カスタマー対応
10h
広告運用
15h
SNS運用
15h
データ分析
8h
合計 85h / 月

フルタイム勤務の約半分に相当

EC運用代行で何をやってもらえるのか

「EC運用代行」と一言で言っても、サービスの範囲は会社によって大きく異なります。

フルサポート型

商品登録から広告運用、カスタマー対応まで全てを代行。自社はほぼ何もしなくていい。ただし月額30〜80万円と高額。売上規模が月300万円以上の企業向け。

部分代行型

特定の業務だけを外注。たとえば「広告運用だけ」「商品撮影と登録だけ」「SNS運用だけ」。月額5〜20万円。中小企業にはこの形が最も現実的

コンサル型

運用は自社で行い、戦略立案と改善提案だけを外部に依頼。月額3〜10万円。自社にある程度のEC知識がある場合に有効。

私たちが支援した31社のうち、最も成果が出たのは部分代行型でした。全部任せると自社にノウハウが残らない。全部自社でやると手が回らない。得意なことは自社で、足りないところだけ外注する。これがバランスとして最適でした。

Service Types

フルサポート型

月30〜80万円
対象売上月300万円以上
範囲全業務を代行
自社の手間はほぼゼロ
高コスト、ノウハウが残らない
Recommended

部分代行型

月5〜20万円
対象売上月50〜500万円
範囲特定業務だけ外注
コスパ最高、ノウハウも蓄積
自社のリソースも必要

コンサル型

月3〜10万円
対象EC知識がある程度ある
範囲戦略立案・改善提案のみ
低コスト、自社で成長できる
実行は全て自社

31社のデータで見る自社運用 vs 代行

売上の伸び

  • 自社運用のみ(16社): 6ヶ月後の売上成長率 平均+23%
  • 部分代行を利用(15社): 6ヶ月後の売上成長率 平均+67%

差は明確です。ただし、部分代行を利用した企業は広告費もかけているので、純粋な比較にはなりません。

より重要なのは利益率です。

営業利益率

  • 自社運用: 平均18%(人件費が大きい)
  • 部分代行: 平均22%(必要な分だけ外注するため効率的)

意外かもしれませんが、外注したほうが利益率が高い。理由は、不得意な作業に自社リソースを使う非効率がなくなるから。

オーナーの労働時間

  • 自社運用: EC関連に週平均18時間(本業と兼任)
  • 部分代行: EC関連に週平均6時間

この12時間の差は大きい。本業に集中できる時間が増えることで、EC以外の事業にもプラスの影響がありました。

In-house vs Outsource

31社のEC運用データ比較

自社運用(16社)
部分代行(15社)
6ヶ月売上成長率
自社
+23%
代行
+67%
営業利益率
自社
18%
代行
22%
オーナー週間EC作業
自社
18h
代行
6h

EC運用代行を選ぶ際のチェックポイント

代行会社を選ぶとき、以下の5点を必ず確認してください。

1. 対応範囲が明確か。 「EC運用全般」とだけ書いてある会社は要注意。具体的に何をやって、何をやらないのかを契約前に確認する。

2. 自社と同じプラットフォーム(Shopify、楽天、Amazonなど)の実績があるか。 プラットフォームごとに運用ノウハウは全く違います。

3. レポートの頻度と内容。 月1回のレポートすら出さない代行会社は論外。最低でも月次で、売上・アクセス・広告費用・改善施策のレポートが出るべき。

4. 最低契約期間。 6ヶ月〜1年の縛りがある会社が多い。最初は3ヶ月で試せるプランがある会社を選ぶのが安全。

5. コミュニケーションの頻度と手段。 月1回のミーティングだけでは不十分。チャットやSlackで日常的にコミュニケーションが取れるか確認。

EC運用代行選びチェックリスト
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EC運用、結局どうすればいいのか

最後に判断基準をまとめます。

自社運用がおすすめのケース:

  • EC専任スタッフがいる(または採用できる)
  • 売上月50万円以下で、まだ試行錯誤の段階
  • 商品の専門知識が深く、外部に説明しにくい

部分代行がおすすめのケース:

  • EC専任がおらず、本業と兼任している
  • 売上月50万〜500万円で、成長を加速させたい
  • 広告運用やSNS運用にリソースが足りない

フルサポートがおすすめのケース:

  • 売上月500万円以上で、さらなるスケールを目指す
  • EC専業ではなく、本業の片手間でやっている

大事なのは「完全に自社か、完全に外注か」の二択ではないということ。自社の強み(商品知識、ブランドの世界観)は自社で。スキルが必要な専門業務(広告、SNS、データ分析)は外注で。 このハイブリッドが中小企業のEC運用の正解です。

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