検索結果で「目立つサイト」と「埋もれるサイト」を分けるもの
同じ検索結果ページにいても、クリックされるサイトとされないサイトがあります。
その違いを生んでいるのがリッチリザルト。検索結果にレビューの星、FAQ、レシピの写真、イベントの日程など、通常のタイトル+説明文以上の情報が表示される仕組みです。
リッチリザルトが表示されたページは、通常の検索結果と比較してクリック率が平均58%高いというデータがあります。さらにFAQリッチリザルトに限ると、クリック率は87%向上。
このリッチリザルトを表示させるために必要なのが構造化データです。HTMLだけではGoogleが理解しにくい情報を、機械が読める形式で明示する。それが構造化データの役割です。
リッチリザルトの種類 — どんな表示がされるのか
構造化データを実装すると表示される可能性のあるリッチリザルトには、いくつかの種類があります。ビジネスの種類によって使えるものが異なるので、自社に関係のあるものを把握しておきましょう。
FAQ(よくある質問)
質問と回答のペアが検索結果にアコーディオン形式で表示されます。サービスページやブログ記事に最適。検索結果の占有面積が大きくなるため、目立ちやすい。
レビュー・評価
星の数と評価件数が表示されます。ECサイト、飲食店、サービス業に効果的。ユーザーは星が付いている検索結果を無意識にクリックしやすい。
パンくずリスト
サイト階層がURLの代わりに表示されます。「ホーム > ブログ > SEO対策」のように。ユーザーがサイト構造を把握しやすくなり、信頼感が上がります。
商品情報
価格、在庫状況、レビューなどが表示されます。EC サイトでは必須の構造化データ。Googleショッピングへの掲載にも影響します。
ローカルビジネス
営業時間、住所、電話番号、評価がナレッジパネルに表示されます。実店舗を持つビジネスは必ず実装すべき。
ハウツー(How-to)
手順が検索結果にステップバイステップで表示されます。ハウツー系のブログ記事に実装すると、検索結果での存在感が大きくなります。
FAQ
よくある質問の展開表示
HowTo
手順のステップ表示
Review
星評価の表示
Product
価格・在庫情報の表示
BreadcrumbList
パンくずリストの表示
Article
記事のサムネイル・日付表示
JSON-LDで構造化データを実装する
構造化データの記述形式はいくつかありますが、Googleが推奨しているのはJSON-LDです。HTMLの中に<script>タグとして埋め込むので、既存のHTMLを変更する必要がありません。
基本的な書き方
たとえば、企業のWebサイトにOrganization(組織情報)の構造化データを追加する場合。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "Tufe Company",
"url": "https://tufe.co.jp",
"logo": "https://tufe.co.jp/logo.png",
"description": "Web制作・SEO・AI活用を支援する会社です",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"addressLocality": "渋谷区",
"addressRegion": "東京都",
"addressCountry": "JP"
},
"contactPoint": {
"@type": "ContactPoint",
"telephone": "+81-3-xxxx-xxxx",
"contactType": "customer service",
"availableLanguage": ["Japanese", "English"]
}
}
ブログ記事にArticle構造化データを追加する
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "構造化データ完全ガイド",
"author": {
"@type": "Organization",
"name": "Tufe Company"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "Tufe Company",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://tufe.co.jp/logo.png"
}
},
"datePublished": "2026-01-08",
"dateModified": "2026-01-08",
"image": "https://tufe.co.jp/blog/structured-data/og.jpg",
"description": "構造化データの基礎から実装まで"
}
FAQページの構造化データ
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "構造化データとは何ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "Webページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式で記述したデータです。"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "JSON-LDとMicrodataの違いは?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "JSON-LDはscriptタグで埋め込む形式、MicrodataはHTMLタグに属性を追加する形式です。Googleが推奨しているのはJSON-LDです。"
}
}
]
}
JSON-LD形式を使う
Googleが推奨する形式。<head>内に配置
必須スキーマを実装
Organization、Article、FAQPage、BreadcrumbListから開始
Rich Results Testで検証
Googleの検証ツールでエラーなしを確認
@graphで統合
1つのスクリプトタグで複数スキーマを効率的に出力
実装のベストプラクティス
構造化データは「とりあえず入れれば効く」というものではありません。正しく実装しないと、逆効果になることもあります。
ページの内容と一致させる
構造化データに書いた情報は、ページ上に実際に表示されている内容と一致していなければなりません。ページに書いていないレビュー評価を構造化データに含めるのは、Googleのガイドライン違反です。
複数のタイプを組み合わせる
1ページに複数の構造化データを記述できます。たとえば、ブログ記事ページにはArticle + BreadcrumbList + FAQPageを組み合わせる。これにより、検索結果に複数のリッチリザルトが表示される可能性が高まります。
ネスト構造を正しく使う
Organizationの中にContactPointがある、Articleの中にAuthorがある、というように、構造化データは入れ子(ネスト)にできます。可能な限りネストして、情報の関連性を明示してください。
全ページに共通の構造化データを配置する
OrganizationとWebSiteとBreadcrumbListは全ページに配置します。ページ固有の構造化データ(Article、Product等)はそれに加えて個別に追加。
よくあるエラーと対処法
Googleのリッチリザルトテスト(https://search.google.com/test/rich-results)で確認すると、意外とエラーが出ます。よくあるものを紹介します。
エラー1 — 必須プロパティの欠落
Articleタイプでimageが抜けている、Productタイプでoffersが抜けている、など。各タイプの必須プロパティはGoogleの公式ドキュメントで確認できます。
対処法は、Googleの公式ガイドを見ながら必須プロパティを漏れなく記述すること。
エラー2 — 日付フォーマットが不正
datePublishedに「2026年1月8日」と日本語で書いてしまうケース。正しくは"2026-01-08"のISO 8601形式。
エラー3 — URLが相対パスになっている
"url": "/about"のように相対パスを指定すると、Googleが正しく認識できません。"url": "https://example.com/about"のように絶対URLで記述してください。
エラー4 — ページの内容と構造化データの不一致
レビュー評価を「4.8」と構造化データに書いているのに、ページ上には評価が表示されていない。これはスパム判定のリスクがあります。
エラー5 — 不要な構造化データの乱用
関係のないタイプを片っ端から追加する行為。たとえば、ブログ記事にProductを追加したり、実店舗がないのにLocalBusinessを追加したり。ページの内容に合ったタイプだけを使ってください。
Missing field必須フィールドの欠落Invalid URLURLの形式エラーDuplicate同じスキーマの重複構造化データは「やらなきゃ損」の施策
構造化データの実装は、SEO施策の中でも投資対効果が高い部類に入ります。
理由はシンプルで、実装のコストが比較的低い(一度テンプレートを作れば使い回せる)のに対して、クリック率の向上効果が大きいから。さらに、AI検索の時代においては、構造化データがLLMOやGEOにも好影響を与える。AIが情報を正確に取得できるようになるからです。
まずはGoogleのリッチリザルトテストで自社サイトの現状をチェックしてみてください。エラーが出ている箇所を修正するだけでも、効果が出ることが多いです。
構造化データの実装や既存サイトの最適化でお困りの方へ。 Tufe Companyでは、Schema.orgの設計・実装からリッチリザルト獲得のためのSEO施策まで、技術面をトータルでサポートしています。まずは無料のサイト診断で現状を把握しましょう。