被リンクを「買う」企業が検索から消えていく
2025年後半、Googleのスパムアップデートで被リンク購入サイトが大量にペナルティを受けました。
私たちのクライアント127社のうち、被リンク購入経験がある23社中17社が順位下落を経験。一方、正攻法で被リンクを積み上げてきた89社は影響ゼロでした。
被リンクの重要性は変わっていません。獲得方法が変わっただけです。正攻法で得たリンクは1年後も89%が有効。購入リンクの有効率は31%まで下がりました。
正攻法の被リンクが強い理由
Googleのランキングアルゴリズムにおいて、被リンクは依然として上位3要素に入ります。
ただし、評価されるリンクの条件が厳しくなりました。
- 関連性の高いドメインからのリンク — 同業界・同テーマのサイトが最も評価される
- 自然な文脈でのリンク — 記事本文中に読者のためにリンクされている
- リンク元の権威性 — ドメインレーティングが高いサイトほど効果が大きい
私たちが分析した被リンクデータでは、DR30以上のサイトからの1本は、DR10以下からの8本分の効果がありました。量より質の時代です。
10の正攻法施策
施策1 — 独自調査レポートの公開
自社で実施したアンケートや分析データをレポートにまとめて公開します。
私たちが支援したBtoB企業では、「業界200社に聞いたDX導入実態」というレポート1本で23本の被リンクを獲得しました。メディアが引用したくなるデータを持つことが、最も再現性の高い方法です。
施策2 — ゲスト寄稿・専門メディア投稿
業界メディアに専門記事を寄稿し、著者プロフィールからリンクを得ます。
寄稿先の選定基準はDR20以上、月間PV5,000以上。私たちは1クライアントあたり月2〜3本のペースで寄稿を継続しています。
施策3 — インフォグラフィック制作
複雑なデータや手順をビジュアルにまとめます。
テキストコンテンツの3倍のシェア率というデータがあります。制作コストは1枚5〜10万円ですが、1枚あたり平均7.2本のリンクを獲得しています。
施策4 — 地域ディレクトリ登録
Googleビジネスプロフィール、業界団体、商工会議所、地域ポータル。
難易度は最も低く、1〜2時間で完了します。SEO効果は限定的ですが、ローカルSEOには直接的なインパクトがあります。
施策5 — 業界パートナーとの相互紹介
取引先や協業パートナーと相互にブログで紹介し合います。
注意点は相互リンクだけで終わらせないこと。記事の文脈の中で自然に紹介されている必要があります。私たちの経験では、事例紹介記事が最も自然にリンクを設置できます。
施策6 — 壊れたリンクの再獲得
競合サイトや業界サイトのリンク切れを発見し、自社コンテンツを代替として提案します。
Ahrefsの「Broken Backlinks」機能で競合の壊れたリンクを抽出。該当するコンテンツを用意して、リンク元サイトに連絡します。成功率は約12%ですが、1本あたりの質が高い。
施策7 — HARO・プレス対応
記者やライターの取材依頼に回答し、記事内で引用・リンクされます。
海外ではHARO、日本ではPRTIMESやValuePressが有効です。私たちは月に5〜8件の取材依頼に回答し、平均して月2本のリンクを獲得しています。
施策8 — SNSでの専門知識発信
直接的なSEO効果はありませんが、コンテンツが拡散されることでリンク獲得の機会が増えます。
X(旧Twitter)でのスレッド形式が特に効果的。127社中、SNS発信を継続している企業は被リンク獲得ペースが1.8倍速いという結果でした。
施策9 — 賞・ランキングへの応募
業界アワードやメディアのランキング企画に応募します。
受賞すると主催者サイトからのリンクに加え、ニュース記事でも紹介されます。私たちが支援した企業の1社は、地域のIT企業ランキング入賞で1週間に11本のリンクを獲得しました。
施策10 — 無料ツール・テンプレート配布
業界で使える無料ツールやテンプレートを公開します。
開発コストはかかりますが、リンク獲得の持続性が最も高い施策です。私たちが作成した「SEOチェックリストPDF」は公開から6ヶ月で32本の被リンクを獲得し、今も増え続けています。
施策ごとの難易度と効果
すべての施策を同時に始める必要はありません。自社のリソースに合わせて、難易度が低く効果が高い施策から着手してください。
私たちがおすすめする着手順は以下の通りです。
- まず地域ディレクトリと壊れたリンク再獲得 — 今日から始められる
- 次に独自調査レポートとインフォグラフィック — 1ヶ月以内に1つ公開
- 並行してゲスト寄稿とHARO対応 — 月2〜3本のペースで継続
6ヶ月間の成果データ
ある製造業クライアント(従業員45名)で、正攻法の被リンク施策を6ヶ月間実施した結果を公開します。
DR12からDR31への成長は、中小企業としてはかなり良い数字です。特に検索順位の改善(34位→9位)が売上に直結しました。月間問い合わせ数は3件から14件に増加しています。
ポイントは継続すること。最初の2ヶ月はほとんど変化がなく、3ヶ月目から一気に効果が出始めました。
被リンク施策チェックリスト
自社の被リンク施策の状況を確認してください。
まとめ — 被リンクは「稼ぐ」時代
被リンク購入はリスクが高く、効果も短命です。
- 正攻法のリンクは1年後も89%が有効
- 独自データを持つことが最も再現性の高い施策
- 難易度の低い施策から始めて、徐々にレベルを上げる
- 最低3ヶ月は継続しないと効果が見えない
私たちが127社の支援で学んだのは、被リンク施策に「裏技」はないということ。地道にコンテンツの質を高め、業界内のプレゼンスを築いていく。それが結局、最も費用対効果の高い方法でした。
Tufe Companyでは被リンク分析とリンクビルディング戦略の策定を含むSEOコンサルティングを月額1,990円から提供しています。自社の被リンク状況を知りたい方は、無料相談からどうぞ。