被リンクを「買う」企業が検索から消えていく
2025年後半、Googleのスパムアップデートで被リンク購入サイトが大量にペナルティを受けました。
私たちの支援先でも、被リンクを購入していたサイトの多くが順位下落を経験しました。一方、正攻法で被リンクを積み上げてきたサイトは、ほとんど影響を受けていません。
被リンクの重要性は変わっていません。獲得方法が変わっただけです。正攻法で得たリンクは時間が経っても効きつづける一方、購入リンクは短命で、アップデートのたびに価値を失っていきます。
正攻法の被リンクが強い理由
Googleのランキングアルゴリズムにおいて、被リンクは依然として上位3要素に入ります。
ただし、評価されるリンクの条件が厳しくなりました。
- 関連性の高いドメインからのリンク — 同業界・同テーマのサイトが最も評価される
- 自然な文脈でのリンク — 記事本文中に読者のためにリンクされている
- リンク元の権威性 — ドメインレーティングが高いサイトほど効果が大きい
私たちが被リンクデータを見てきた限り、DRの高い権威あるサイトからの1本は、DRの低いサイトを何本も積み上げるより効くことが多い。量より質の時代です。
10の正攻法施策
施策1 — 独自調査レポートの公開
自社で実施したアンケートや分析データをレポートにまとめて公開します。
私たちが支援したBtoB企業では、「業界各社に聞いたDX導入実態」というレポート1本が、複数のメディアに引用され、まとまった被リンクにつながりました。メディアが引用したくなるデータを持つことが、最も再現性の高い方法です。
施策2 — ゲスト寄稿・専門メディア投稿
業界メディアに専門記事を寄稿し、著者プロフィールからリンクを得ます。
寄稿先の選定基準はDR20以上、月間PV5,000以上。私たちは無理のないペースで寄稿を継続することを重視しています。
施策3 — インフォグラフィック制作
複雑なデータや手順をビジュアルにまとめます。
図解は文章だけのコンテンツより拡散されやすく、引用元として参照されやすいのが強みです。制作コストは1枚あたりおよそ5〜10万円ですが、1枚で複数のリンク獲得につながることも珍しくありません。
※ 制作コストは当社(Tufe Company)提供価格目安 / 2026-05時点。
施策4 — 地域ディレクトリ登録
Googleビジネスプロフィール、業界団体、商工会議所、地域ポータル。
難易度は最も低く、1〜2時間で完了します。SEO効果は限定的ですが、ローカルSEOには直接的なインパクトがあります。
施策5 — 業界パートナーとの相互紹介
取引先や協業パートナーと相互にブログで紹介し合います。
注意点は相互リンクだけで終わらせないこと。記事の文脈の中で自然に紹介されている必要があります。私たちの経験では、事例紹介記事が最も自然にリンクを設置できます。
施策6 — 壊れたリンクの再獲得
競合サイトや業界サイトのリンク切れを発見し、自社コンテンツを代替として提案します。
Ahrefsの「Broken Backlinks」機能で競合の壊れたリンクを抽出。該当するコンテンツを用意して、リンク元サイトに連絡します。返信率・成約率は決して高くありませんが、得られる1本あたりの質が高いのが魅力です。
施策7 — HARO・プレス対応
記者やライターの取材依頼に回答し、記事内で引用・リンクされます。
海外ではHARO、日本ではPRTIMESやValuePressが有効です。私たちも取材依頼にこまめに回答することで、継続的にリンク獲得につなげています。
施策8 — SNSでの専門知識発信
直接的なSEO効果はありませんが、コンテンツが拡散されることでリンク獲得の機会が増えます。
X(旧Twitter)でのスレッド形式が特に効果的。支援の現場でも、SNS発信を継続している企業ほど被リンク獲得のペースが速い傾向が見えています。
施策9 — 賞・ランキングへの応募
業界アワードやメディアのランキング企画に応募します。
受賞すると主催者サイトからのリンクに加え、ニュース記事でも紹介されます。私たちが支援した企業でも、地域のIT企業ランキング入賞をきっかけに、短期間でまとまったリンクを獲得できたケースがあります。
施策10 — 無料ツール・テンプレート配布
業界で使える無料ツールやテンプレートを公開します。
開発コストはかかりますが、リンク獲得の持続性が最も高い施策です。私たちが作成した「SEOチェックリストPDF」も、公開後に着実に被リンクを集めつづけ、今も増えています。
施策ごとの難易度と効果
すべての施策を同時に始める必要はありません。自社のリソースに合わせて、難易度が低く効果が高い施策から着手してください。
私たちがおすすめする着手順は以下の通りです。
- まず地域ディレクトリと壊れたリンク再獲得 — 今日から始められる
- 次に独自調査レポートとインフォグラフィック — 1ヶ月以内に1つ公開
- 並行してゲスト寄稿とHARO対応 — 月2〜3本のペースで継続
効果が出るまでの目安
正攻法の被リンク施策は、すぐに数字が動くものではありません。むしろ最初のうちは「やっているのに何も変わらない」と感じる時期が続きます。
施策を始めてしばらくは、被リンクが少しずつ増えても、ドメイン評価や検索順位にはほとんど反映されません。獲得したリンクがGoogleに認識され、評価に織り込まれていくまでには時間がかかるからです。その後、ドメイン評価と検索順位がじわじわと動き出し、検索流入や問い合わせの変化として現れてくる、という順序をたどるのが一般的です。
ここで大切なのは、短期の数字に一喜一憂しないことです。最初の数ヶ月は仕込みの期間と割り切り、半年から1年スパンの継続を前提に設計してください。途中で手を止めてしまうと、それまで積み上げたリンクの効果が立ち上がる前に施策が途切れてしまいます。
逆に言えば、ここで脱落する企業が多いからこそ、地道に続けられる企業に優位性が生まれます。被リンクは「短期で稼ぐ」ものではなく、「時間をかけて効かせる」資産だと捉えるのが、結果的に最も近道です。
被リンク施策チェックリスト
自社の被リンク施策の状況を確認してください。
まとめ — 被リンクは「稼ぐ」時代
被リンク購入はリスクが高く、効果も短命です。
- 正攻法のリンクは時間が経っても効きつづける
- 独自データを持つことが最も再現性の高い施策
- 難易度の低い施策から始めて、徐々にレベルを上げる
- 最低3ヶ月は継続しないと効果が見えない
私たちが数多くの支援を通じて学んだのは、被リンク施策に「裏技」はないということ。地道にコンテンツの質を高め、業界内のプレゼンスを築いていく。それが結局、最も費用対効果の高い方法でした。
Tufe Companyでは被リンク分析とリンクビルディング戦略の策定を含むSEOコンサルティングを月額1,990円から提供しています。自社の被リンク状況を知りたい方は、無料相談からどうぞ。