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Claude Sonnet 4.5 は 2026年11月30日に退役【2026年10月】— 棚卸し・移行先の費用・コードの直し方

Anthropic は 2026年9月30日に Claude Sonnet 4.5 を非推奨とし、Claude API での提供終了日を 2026年11月30日としました。利用箇所の棚卸し、Sonnet 5.5 との料金・仕様の差、コードで直す項目、Bedrock 経由の扱いを公式資料で整理します。

Claude Sonnet 4.5 で社内の自動化や問い合わせ対応を組んでいる会社は、2026年11月30日までに移行を終える必要があります。Anthropic は 2026年9月30日に Sonnet 4.5 を非推奨(Deprecated)とし、Claude API での提供終了(Retired)日を公式のモデル廃止ページで告知しました。発表から終了までは約2か月で、年末の繁忙期と重なります。

この記事では、公式ドキュメントで確認できる事実だけを使って、「どこで使っているか」「何に替えるか」「コードの何を直すか」「クラウド経由はどう違うか」を、情報システム部門や DX 担当がそのまま社内資料に転記できる形で整理します。

結論 — 先に要点だけ

  1. Claude API の Sonnet 4.5(claude-sonnet-4-5-20250929)は 2026年11月30日に提供終了。推奨の置き換え先は Sonnet 5.5(claude-sonnet-5-5)です。
  2. モデル名の書き換えだけでは動かない設定があります。thinking の予算指定・temperature・プリフィル・tool_choice の強制指定が 400 エラーになります。
  3. 単価は下がり、トークン数は増える。Sonnet 5.5 は入力・出力とも Sonnet 4.5 より安い一方、トークナイザーの変更で同じ文章が約3割多いトークンになります。
  4. Amazon Bedrock・Google Cloud は別日程。Anthropic の日付は適用されず、各社のモデルライフサイクル表が正になります。
  5. Claude Code の sonnet エイリアスは経路で指す先が違う。Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry 経由では 2026年10月時点で Sonnet 4.5 を指します。

※ 出典: Anthropic「Model deprecations」(取得 2026-10)/Anthropic「Claude Platform release notes」(取得 2026-10)

何が発表されたか — 日付と対象の整理

Anthropic のモデルには Active(推奨)・Legacy(更新停止)・Deprecated(非推奨、終了日あり)・Retired(終了、リクエストが失敗)の4状態があります。Sonnet 4.5 は 2026年9月30日に Deprecated になり、終了日は 2026年11月30日です。公開済みモデルの終了は、少なくとも60日前に通知すると定められています。

項目内容
対象モデルClaude Sonnet 4.5(claude-sonnet-4-5-20250929、エイリアス claude-sonnet-4-5)
非推奨化の告知日2026年9月30日
Claude API での提供終了日2026年11月30日
推奨の置き換え先Claude Sonnet 5.5(claude-sonnet-5-5、2026年9月28日公開)
日付が適用される経路Claude API、Claude Platform on AWS、Microsoft Foundry
別日程になる経路Amazon Bedrock、Google Cloud(各社が独自に設定)
終了後の挙動終了日を過ぎたモデル宛てのリクエストは失敗する

※ 出典: Anthropic「Model deprecations」(取得 2026-10)/Anthropic「Claude Sonnet 4.5」モデルページ(取得 2026-10)

同じ表には、他の現行モデルの「これより早くは終了しない」日付も載っています。社内の移行計画で押さえておくべき行だけ抜き出します。

モデル状態終了日または「これより早くは終了しない」日
Claude Sonnet 4.5Deprecated2026年11月30日(終了日)
Claude Haiku 4.5Active2026年10月15日より前にはならない
Claude Sonnet 4.6Active2027年2月17日より前にはならない
Claude Sonnet 5Active2027年6月30日より前にはならない
Claude Sonnet 5.5Active2027年9月28日より前にはならない
Claude Opus 5.5Active2027年9月22日より前にはならない

※ 出典: Anthropic「Model deprecations」(取得 2026-10)

注意したいのは Haiku 4.5 です。Active ではあるものの、「2026年10月15日より前にはならない」という下限日がすでに目前です。Sonnet 4.5 と Haiku 4.5 を組み合わせて使っている会社は、今回の移行で Haiku 4.5 側の扱いも一緒に決めておくと、年内に同じ作業を二度やらずに済みます。

使っている場所の棚卸し — 「使っていないつもり」の盲点

移行の最初の作業は、Sonnet 4.5 がどこで動いているかを全部書き出すことです。Anthropic は Claude Console の Usage ページから利用履歴を CSV で書き出し、API キー別・モデル別に非推奨モデルの利用を洗い出す手順を案内しています。

※ 出典: Anthropic「Model deprecations」Auditing model usage(取得 2026-10)

ただし、CSV に出るのは Claude API 直接利用の分だけです。次の表のように、経路ごとに確認先が違います。

使っている経路確認する場所見落としやすい点
Claude API を自社コードから直接呼ぶConsole の Usage を CSV 書き出しエイリアス claude-sonnet-4-5 も同じモデルを指す
Amazon BedrockAWS のモデルアクセスと CloudWatch のログモデル ID は anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0
Google Cloud(Agent Platform)モデルガーデンと請求レポートモデル ID は claude-sonnet-4-5@20250929
Microsoft Foundryデプロイ一覧Claude Code の既定モデルが Sonnet 4.5
Claude Code(開発チーム)settings.json・環境変数・起動時の警告sonnet エイリアスが経路によって Sonnet 4.5 を指す
Dify・n8n・GAS などの連携ツール各ツールのモデル設定画面設定テンプレをコピーして増えた分

※ 出典: Anthropic「Claude Sonnet 4.5」モデルページ(取得 2026-10)/Claude Code「Model configuration」(取得 2026-10)

棚卸しのセルフチェック 10 項目

印刷して、担当者ごとに埋めてください。

  • Claude Console の Usage を CSV で書き出し、claude-sonnet-4-5 を含む行を API キーごとに一覧にした
  • 各 API キーの「持ち主」と「動いているシステム名」を特定した
  • Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry 経由の利用を、それぞれの管理コンソールで確認した
  • Claude Code の ~/.claude/settings.json と環境変数(ANTHROPIC_MODEL・ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL)を開発者全員分で確認した
  • Dify・n8n・Apps Script・社内ボットなど、コード以外の設定画面でモデル名を確認した
  • Sonnet 4.5 と一緒に Haiku 4.5 を使っている箇所を別に印を付けた
  • プリフィル(アシスタント発話の先頭を固定する書き方)を使っている箇所を洗い出した
  • tool_choice を any または tool にしている箇所を洗い出した
  • temperature・top_p・top_k を既定値以外にしている箇所を洗い出した
  • 画像を入力している処理(請求書・帳票の読み取りなど)を別に印を付けた

後半の4項目は、次の章で説明する「モデル名を替えるだけでは動かない」箇所に対応します。

移行先の候補と費用の変化 — Sonnet 5.5 を中心に比べる

Anthropic の推奨は Sonnet 5.5 ですが、用途によっては Opus 5.5 や Haiku 4.5 も候補になります。2026年10月時点の公式料金と仕様を並べます。

モデル入力/出力(USD、100万トークンあたり)コンテキスト最大出力思考の制御知識の基準日
Claude Sonnet 4.5(移行元)$3/$15200K64Kbudget_tokens による拡張思考2025年1月
Claude Sonnet 5.5(推奨の移行先)$2/$101M128K適応型思考(effort で制御、既定 high)2026年6月
Claude Opus 5.5$4/$201M128K適応型思考(常時オン、既定 medium)2026年6月
Claude Haiku 4.5$1/$5200K64Kbudget_tokens による拡張思考2025年2月

※ 出典: Anthropic「Pricing」(取得 2026-10)/Anthropic「Claude Sonnet 5.5」モデルページ(取得 2026-10)

表だけ見ると「安くなる」のですが、請求額はそのまま下がりません。移行ガイドに書かれている費用の変化要因は3つあります。

  • トークン数が約30%増える。Sonnet 5.5 は新しいトークナイザーを使うため、Sonnet 4.6・4.5・Haiku 4.5 と同じ文章でも約30%多いトークンになります(内容によって変わる)。
  • 思考トークンが出力として課金される。Sonnet 5.5 は thinking を省略すると適応型思考が動き、思考分も出力トークンとして max_tokens に含まれます。
  • 画像の課金が増える。Sonnet 5.5 は長辺 2576 ピクセル・1枚 4,784 トークンまでの高解像度に対応し、2000×1500 の画像は Sonnet 4.5 の約2.5倍のトークンになります。

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」(取得 2026-10)

逆に下がる要因もあります。プロンプトキャッシュの最小サイズが 512 トークンに下がり(Sonnet 4.5 は 1,024 トークン、Haiku 4.5 は 4,096 トークン)、短いシステムプロンプトでもキャッシュが効きます。キャッシュ読み取りは Sonnet 5.5 で入力単価の10%($0.20/100万トークン)、バッチ API は入力・出力とも50%引きです。

※ 出典: Anthropic「Pricing」(取得 2026-10)/Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」(取得 2026-10)

結論として、費用は「単価 × 自社のトークン数」で測り直すしかありません。移行ガイドも「effort を2〜3段階で評価し直し、費用の基準を取り直す」ことを求めています。本番の代表的なリクエストを数十件抜き出し、両モデルで流して請求額を比べるのが最短です。

コードで直す項目 — Sonnet 4.5 から 5.5 へのチェックリスト

移行ガイドは「移行元モデル別」に変更点を積み上げる構成です。Sonnet 4.5 からの移行では、Sonnet 5 向け・Sonnet 4.6 向け・Sonnet 4.5 向けの3段をすべて適用します。順番に表へ落とします。

順直す項目Sonnet 4.5 での書き方Sonnet 5.5 での書き方
1モデル IDclaude-sonnet-4-5-20250929claude-sonnet-5-5(日付サフィックスなし)
2思考の指定thinking: {type: "enabled", budget_tokens: N}予算指定は 400 エラー。output_config.effort で段階を指定
3思考を使わない処理thinking を省略すれば思考なし省略すると思考が動く。止めるなら thinking: {type: "between_tools"}
4サンプリングtemperature・top_p・top_k を指定可既定値以外は 400 エラー。削除する
5プリフィル最後の assistant メッセージで先頭文を固定400 エラー。構造化出力・システムプロンプトへ置き換え
6ツールの強制呼び出しtool_choice: {type: "any"} または tool400 エラー。auto + ツール定義に strict: true
7応答の読み方content[0].text で本文を取れた先頭が thinking ブロックのことがある。type で選ぶ
8ベータヘッダーinterleaved-thinking-2025-05-14 など削除。細粒度ストリーミングは eager_input_streaming: true へ
9構造化出力output_formatoutput_config.format へ移動
10コンピュータ操作computer_20250124API・Google Cloud は computer_toolset_20260801、Bedrock は computer_20251124

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」(取得 2026-10)

最小の書き換え例(Messages API)

移行前の典型的なリクエストと、Sonnet 5.5 で通る形を並べます。

json
// 移行前(Sonnet 4.5)
{
  "model": "claude-sonnet-4-5-20250929",
  "max_tokens": 4096,
  "temperature": 0.2,
  "thinking": { "type": "enabled", "budget_tokens": 4000 },
  "messages": [{ "role": "user", "content": "..." }]
}

// 移行後(Sonnet 5.5)
{
  "model": "claude-sonnet-5-5",
  "max_tokens": 8192,
  "output_config": { "effort": "medium" },
  "messages": [{ "role": "user", "content": "..." }]
}

max_tokens を増やしているのは、思考トークンが出力枠に含まれるためです。思考の段階は low・medium・high・xhigh・max の5段階で、Claude API の既定は high です。移行ガイドは、チャットなど応答速度が重要な処理は medium か low から、エージェント的な多段処理は medium から始めることを勧めています。予算トークンと effort の間に固定の対応表は無いので、2〜3段階で評価し直す前提です。

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」Recommended changes(取得 2026-10)

プリフィルを使っていた処理の置き換え方

Sonnet 4.5 では「assistant の発話を { で始めて JSON を強制する」「前置きを省かせる」といった目的でプリフィルがよく使われました。Sonnet 5.5 では 400 エラーになるため、目的別に置き換えます。

  • 出力形式の固定 → 構造化出力(output_config.format)か、enum を持つツール定義で分類させる
  • 前置きを省く → システムプロンプトで「結論から直接答える」と指示する
  • 途中で切れた応答の続き → ユーザーメッセージに「前の応答は … で中断した。続きから書いて」と入れる
  • 文脈のリマインド → ユーザー側のターンに書く

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」Migrating from Claude Sonnet 4.5 or earlier(取得 2026-10)

ツールを必ず呼ばせていた処理の置き換え方

問い合わせ分類や抽出で tool_choice: any を使っていた場合、Sonnet 5.5 では auto にしてツール定義へ strict: true を付け、プロンプトに「このときはツールを使う」と明記します。strict なツールは JSON Schema の一部だけ対応し、すべてのオブジェクトに additionalProperties: false が必要で、1リクエストあたり最大20個までです。Amazon Bedrock では Sonnet 5.5 の構造化出力(strict を含む)が使えないため、auto のまま入力を自社コードで検証します。

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」Forced tool use is not supported(取得 2026-10)

Claude Code に書き換えを任せる

Claude Code には、移行作業を自動化する /claude-api migrate スキルが同梱されています。/claude-api migrate this project to claude-sonnet-5-5 のように指示すると、モデル ID の置換、壊れるパラメータの修正、プリフィルの置き換え、effort の調整をコードベース全体に適用し、手動で確認する項目の一覧を出します。編集前に対象範囲(作業ディレクトリ全体・サブディレクトリ・ファイル指定)の確認を求め、Bedrock や Claude Platform on AWS 向けのクライアントも検出してモデル ID の形式を合わせます。

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」(取得 2026-10)

とはいえ、スキルの出力をそのまま本番に入れるのは避けてください。差分を人がレビューし、評価セットで両モデルの出力を比べてから切り替えるのが、Claude Code の法人導入で決めた権限・確認の運用と整合します。

動くけれど挙動が変わる点 — 止まらないので気づきにくい

400 エラーにはならないものの、画面の見え方や会話の扱いが変わる点が3つあります。

  1. ツール呼び出しの間の文章が thinking ブロックで返る。Sonnet 5.5 では、ツール呼び出しの合間に書く一文以上の説明が進捗更新の thinking ブロックになり、既定の display では中身が空です。社内チャットボットがツールを使う間「黙る」ように見えます。表示したいなら display を summarized にします。
  2. 思考ブロックが会話とアカウントに結び付く。2026年8月31日以降に作られたアカウントでは、過去の履歴を編集して思考ブロックを再送すると 400 エラーになります。会話は追記のみにし、指示やツールの変更は会話途中のシステムメッセージで行います。
  3. 拒否のカテゴリが増える。stop_reason が refusal のとき、stop_details にカテゴリ(cyber・bio・frontier_llm・reasoning_extraction・general_harms)が入ります。業務上の正当なセキュリティ作業は Cyber Verification Program への申請が案内されています。

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」(取得 2026-10)/Anthropic「Claude Sonnet 5.5」モデルページ(取得 2026-10)

クラウド経由の扱い — Bedrock と Google Cloud は別日程

Anthropic の終了日は、Claude API・Claude Platform on AWS・Microsoft Foundry に適用されます。Amazon Bedrock と Google Cloud は「パートナー運営」の経路で、ライフサイクルの状態と日付を各社が独自に設定します。

Amazon Bedrock

Bedrock には Active・Legacy・EOL の3状態があり、2026年9月7日より前に公開されたモデルには旧ポリシーが適用されます。旧ポリシーでは、モデルは公開から少なくとも12か月は Bedrock に残り、Legacy 状態は EOL の少なくとも6か月前から始まります。Legacy に入ると新規顧客は使えず、既存顧客も15日間使わないとアクセスを失うことがあります。2026年10月の取得時点で、Bedrock の Legacy 表に Sonnet 4.5 は載っていません(同じ表には Claude Sonnet 4 が Legacy 2026年4月14日・EOL 2026年10月14日で載っています)。

※ 出典: AWS「Model lifecycle (Legacy)」(取得 2026-10)/AWS「Model lifecycle」(取得 2026-10)

つまり Bedrock 経由だけなら「11月30日」は期限ではありません。ただし Bedrock のページ自身が「日付は Bedrock 固有で、Anthropic などプロバイダの公表日と異なることがある」と明記しているので、Legacy 入りの通知を受けてから6か月の猶予がある、という読み方で計画を立てるのが安全です。Bedrock で Sonnet 5.5 を使う場合のモデル ID は anthropic.claude-sonnet-5-5 で、Messages API 互換の新しいエンドポイント経由になります。

※ 出典: Anthropic「Claude in Amazon Bedrock」(取得 2026-10)

Google Cloud(Agent Platform)

Anthropic のモデル ID 表では、Google Cloud 上の Sonnet 4.5(claude-sonnet-4-5@20250929)に「deprecated」の注記が付いています。同じページは「パートナー運営プラットフォームの日付はパートナーが設定し、Claude API の日程と異なり得る。現在の終了日は Google Cloud のドキュメントで確認する」と書いています。Sonnet 4.5 のコンテキストは Google Cloud でも 200K トークンで、Sonnet 5.5 なら 1M トークンです。

※ 出典: Anthropic「Claude on Google Cloud」(取得 2026-10)

Claude Code の経路別の落とし穴

開発チームの Claude Code は、経路によって sonnet エイリアスの指す先が違います。2026年10月時点の公式表では、Anthropic API 経由は Sonnet 5.5、Claude Platform on AWS 経由は Sonnet 4.6、Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry 経由は Sonnet 4.5 です。Microsoft Foundry では既定モデル自体が Sonnet 4.5 です。

経路sonnet エイリアスが指すモデル(2026年10月時点)
Anthropic APISonnet 5.5
Claude Platform on AWSSonnet 4.6
Amazon Bedrock・Google CloudSonnet 4.5
Microsoft FoundrySonnet 4.5(既定モデルも Sonnet 4.5)

※ 出典: Claude Code「Model configuration」(取得 2026-10)

公式ドキュメントは、クラウド経由で Claude Code を配布するときは ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL などの環境変数で特定のモデル ID に固定し、「いつ利用者を新しいモデルへ移すか」を管理者が決めることを勧めています。固定したモデルに終了日が付くと、Claude Code は起動時に警告を出します。ただし --output-format json や stream-json で動かす自動処理では警告が抑制されるため、結果の modelUsage フィールドで実際のモデルを確認します。定期実行している Claude Codeがある会社は、この確認をログに残す設定を加えてください。

※ 出典: Claude Code「Model configuration」(取得 2026-10)

社内の移行計画テンプレ — 11月30日から逆算する

告知から終了まで約2か月です。評価とレビューの時間を確保するため、次の4段階で逆算すると無理がありません。期間は目安で、使っている箇所の数で調整してください。

段階目安の時期やること完了の条件
1. 棚卸し10月第1〜2週上のチェックリスト10項目を全部埋めるSonnet 4.5 の利用箇所一覧に「持ち主」が付いている
2. 評価10月第2〜3週代表的なリクエストを両モデルで流し、出力品質と請求額を比べるeffort の段階と max_tokens が決まっている
3. 書き換え10月第4週〜11月第2週チェックリスト10項目の順にコードと設定を直す評価セットが Sonnet 5.5 で通る
4. 切り替えと監視11月第2〜3週本番を切り替え、1週間は失敗率と費用を毎日見る11月30日の前に Sonnet 4.5 宛ての呼び出しがゼロ

※ 日程は本記事の目安。終了日の根拠は Anthropic「Model deprecations」(取得 2026-10)

段階4で「失敗率」を見る理由は、Sonnet 5.5 で拒否のカテゴリが増えているためです。自動化の監視と失敗通知で整えた仕組みに、stop_reason が refusal の件数を加えておくと、切り替え直後の異常に早く気づけます。

社内連絡文のテンプレ

情報システム部門から利用部門へ送る連絡文の雛形です。日付と担当は自社に合わせて差し替えてください。

text
件名: Claude Sonnet 4.5 の提供終了(11月30日)に伴う対応のお願い

Anthropic は Claude Sonnet 4.5 を 2026年9月30日に非推奨とし、
Claude API での提供を 2026年11月30日に終了します。

対象: 以下のシステム・ツールで Sonnet 4.5 を使っている処理
(棚卸し結果の一覧を添付)

お願い:
1. 添付の一覧に漏れがないか、各部門で 10月○日までに確認
2. 自部門で設定したツール(Dify・n8n・Apps Script 等)のモデル名を確認
3. 切り替え後の 1 週間は、出力の違いに気づいたら情シスへ連絡

切り替え予定日: 11月○日
問い合わせ先: 情報システム部 ○○

失敗パターン集 — 移行で起きやすい5つ

  1. モデル ID だけ替えて本番に出す。budget_tokens・temperature・プリフィルが残っていると 400 エラーで止まります。ステージングで評価セットを全件流してから切り替えます。
  2. content[0].text で本文を取っている。Sonnet 5.5 の応答は先頭が thinking ブロックのことがあり、本文が取れずに空文字で後続処理が走ります。ブロックの type で選ぶように直します。
  3. 費用を単価だけで見積もる。トークン数が約30%増え、思考トークンが出力に加わるため、単価の下落分が相殺されることがあります。自社のトークン数で測り直します。
  4. Bedrock 経由の Claude Code を放置する。sonnet エイリアスが Sonnet 4.5 を指したままで、開発者の手元だけ古いモデルが動き続けます。環境変数でモデルを固定し、起動時の警告を周知します。
  5. 会話履歴を編集して再送する。2026年8月31日以降のアカウントでは思考ブロックが会話に結び付くため、履歴を書き換えると 400 エラーになります。追記のみに改めます。

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」(取得 2026-10)/Claude Code「Model configuration」(取得 2026-10)

公式ドキュメント集 — 移行中に開くページ

用途ページ
終了日と推奨の置き換え先Model deprecations
発表の原文Claude Platform release notes
移行元別の変更点と書き換え例Migrating to Claude Sonnet 5.5
Sonnet 5.5 の仕様・料金・モデル IDClaude Sonnet 5.5
Sonnet 4.5 の仕様と各経路のモデル IDClaude Sonnet 4.5
全モデルの料金・キャッシュ・バッチPricing
Bedrock のライフサイクルと Legacy 表AWS Model lifecycle (Legacy)
Google Cloud のモデル ID と注記Claude on Google Cloud
Claude Code のモデル指定と固定Model configuration

よくある質問

Q. 11月30日を過ぎたらどうなりますか?

Claude API では、終了日を過ぎたモデル宛てのリクエストは失敗します。自動で新しいモデルに切り替わることはありません。Sonnet 4.5 で動く夜間バッチや問い合わせボットがあれば、12月1日の朝に止まった状態で見つかることになります。

※ 出典: Anthropic「Model deprecations」(取得 2026-10)

Q. Sonnet 4.6 や Sonnet 5 に移すのはどうですか?

どちらも Active で、Sonnet 4.6 は 2027年2月17日、Sonnet 5 は 2027年6月30日より前には終了しません。ただし Sonnet 4.6 は Sonnet 4.5 と同じ単価で、Sonnet 5 は Sonnet 5.5 と同じ単価です。同じ作業を1年以内にもう一度やる可能性を考えると、推奨どおり Sonnet 5.5 に揃えるほうが総コストは小さくなります。

※ 出典: Anthropic「Model deprecations」(取得 2026-10)/Anthropic「Pricing」(取得 2026-10)

Q. 思考を使わない軽い処理は、どう書けば以前と同じ速さになりますか?

Sonnet 5.5 で思考を止めるには thinking: {type: "between_tools"} を送ります。これが最も軽い設定で、effort が high 以下のときだけ使えます。ツールを使わないリクエストなら応答はテキストだけになります。disabled を送ると 400 エラーになる点が Sonnet 5 までと違います。

※ 出典: Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」Turn off up-front thinking(取得 2026-10)

Q. Haiku 4.5 も今回まとめて移行すべきですか?

Haiku 4.5 は Active で、2026年10月15日より前には終了しません。ただし下限日が近く、今回の棚卸しで一緒に印を付けておくと、終了告知が出たときに同じ作業を繰り返さずに済みます。Haiku 4.5 から Sonnet 5.5 に移す場合は単価が上がり、トークン数も増えるため、費用の見積もりは別に行います。

※ 出典: Anthropic「Model deprecations」(取得 2026-10)/Anthropic「Migrating to Claude Sonnet 5.5」(取得 2026-10)

次の一歩

今日できる作業は3つです。

  1. Claude Console の Usage を CSV で書き出し、claude-sonnet-4-5 の行を API キーごとに一覧にする
  2. 上のセルフチェック10項目を担当者に配り、1週間で埋めてもらう
  3. 本番の代表的なリクエストを数十件選び、Sonnet 5.5 で流して出力と費用を比べる

棚卸しで「持ち主が分からない API キー」や「設定を変えると何が壊れるか分からないボット」が出てきた場合は、移行と一緒にClaude 導入の全体設計を見直す機会でもあります。どの経路で、どのモデルを、誰の責任で使うかを書面にする作業から、お問い合わせで相談できます。契約を前提にしない整理だけの相談でも構いません。

更新履歴

  • 2026-10-03: 初版公開

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