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Claude Code を使っていた社員の退職・端末返却の手順書【2026年11月】— 組織・鍵・端末の記録の3段で消し漏れを防ぐ

退職者を組織から外しても会話データは消えず、個人キーは止まるがサービスアカウントの鍵は動き続け、端末には平文の記録が残ります。公式ヘルプと Claude Code ドキュメント、IPA の内部不正防止ガイドラインをもとに、情シスがそのまま使える退職・端末返却の手順書とチェックリストにまとめました。

社員が退職する、あるいは PC を入れ替える。そのとき情報システム部門が持っている手順書に、Claude Code の項目はあるでしょうか。メールやファイルサーバーのアカウント停止は決まっていても、AI コーディングツールが端末と組織の両側に残すものは、まだ手順に入っていない会社が多いはずです。

Claude Code は、会話の記録を端末に平文で保存します。組織の管理画面から人を外しても、その人のデータは消えません。本人が作った鍵のうち、止まるものと止まらないものがあります。本人名義の定期実行は、サインアウトしても動き続けます。

この記事では、公式ヘルプと Claude Code ドキュメント、IPA の「組織における内部不正防止ガイドライン」を一次出典に、退職・端末返却のときに何がどこに残り、どの順に消すかを手順書の形にまとめます。読み終えたら、コピーして自社の手順書に貼れるチェックリストが手に入ります。

結論 — 先に要点だけ

  1. 消す場所は3段ある。 組織(Team/Enterprise の管理画面、Console の組織)、鍵とつなぎ先(API キー・MCP の認証・定期実行)、端末(~/.claude と一時ディレクトリ)。どれか1段だけでは消し漏れが出ます。
  2. 組織から外してもデータは消えない。 公式ヘルプは、削除はアカウントもデータも消さず、完全削除は Owner がサポートに依頼すると明記しています。
  3. 鍵は種類で挙動が違う。 個人キーは本人を外すと止まり、サービスアカウントとワークスペースのキーは動き続けます。
  4. 端末の記録は平文で、既定では30日残る。 返却された端末では claude purge と、purge が消さない残り物の確認が必要です。
  5. 退職の日に慌てないために、在職中の設定を先に決める。 保持日数を管理設定で配り、無人実行では記録を書かない設定を使い、定期実行の名義を個人にしないことが、退職時の作業を軽くします。

退職・端末返却で残るものの全体像

Claude Code を業務で使っていた人が辞めると、次の3層に痕跡が残ります。層ごとに、消す権限を持つ人が違います。

層残るもの消す・止める人
組織claude.ai の会話・プロジェクト・スキル、Console の組織メンバー、座席Owner/Admin(claude.ai)、admin ロール(Console)
鍵とつなぎ先API キー、MCP サーバーの OAuth 認証、定期実行(ルーチン)、CI の長期トークンConsole の admin、リポジトリ管理者、本人
端末会話の記録・自動メモリ・プロンプト履歴・認証情報・一時ファイル端末を回収した情シス、または本人

公式ドキュメントは、~/.claude に保存される会話の記録やプロンプト履歴が暗号化されておらず、OS のファイル権限だけが保護になっていると説明しています。ツールが .env を読んだり、コマンドが認証情報を表示したりすれば、その値が記録に書かれます。

※ 出典: Claude Code Docs — Explore the .claude directory(Plaintext storage)(取得 2026-11)

IPA の「組織における内部不正防止ガイドライン」第5版は、異動または退職で不要になった利用者 ID とアクセス権を「ただちに削除しなければならない」とし、第5版の改訂点として雇用の流動化による退職者増加への対策を挙げています。AI ツールのアカウントと鍵も、この利用者 ID に含めて管理するのが自然です。

※ 出典: IPA — 組織における内部不正防止ガイドライン(第5版・2022年4月改訂)(取得 2026-11)

第1段 — 組織から外す

Team/Enterprise(claude.ai)での削除と、その後に残るもの

削除の操作は、Organization settings の Members で該当者のメニューから「Remove from team」を選びます。アクセスは即時に失われ、空いた座席は別の人に割り当てられますが、契約上の座席数は減りません。Enterprise で SCIM を使っていれば、ID プロバイダから外した人は自動で Claude からも外れます。

※ 出典: Claude Help Center — Managing members on Team and Enterprise plans(取得 2026-11)

削除した後に何が残るかは、別のヘルプ記事に整理されています。

項目削除後の扱い
アカウントとデータ削除されない。完全削除は Owner がサポートに依頼し、取り消せない
非公開プロジェクト組織の他のメンバーから見えなくなる
組織全体に共有したプロジェクト「Team」タブに移り、権限に応じて他のメンバーが使える
組織に共有したチャット他のメンバーは開けなくなり、共有リンクは「見つからない」表示になる
組織のデータ書き出しPrimary Owner の書き出しには、外した人のデータも含まれる
Enterprise のカスタム保持設定外した人のデータにも適用されるが、外したメンバーのメモリは対象外
同じメールアドレスで再追加以前のチャット・プロジェクト・スキルが戻る

※ 出典: Claude Help Center — What happens to a user's data when they are removed from a Team or Enterprise organization(取得 2026-11)

この表から決めることは2つです。ひとつは、完全削除を依頼するか、保持設定に任せるか。もうひとつは、業務の記録として残すべき会話やプロジェクトを、削除の前に書き出すかどうかです。ヘルプは「先に必要なデータを書き出してから」削除を依頼するよう促しています。

「全端末からサインアウト」は削除ではない

同じヘルプには、ベータ機能の「全端末からサインアウト」の説明があります。メンバーの全端末のセッションを終わらせますが、組織からは外れず、役割もチャットもプロジェクトも残ります。Claude Code と Claude Desktop は次回の利用時に再サインインが必要になります。一方で、Claude Code のルーチンはサインアウト後も動き続け、Cowork に接続した PC の紐づけも解除されません。本人はすぐにサインインし直せるため、アクセスを止めるには組織か ID プロバイダから外す必要があります。

※ 出典: Claude Help Center — Managing members on Team and Enterprise plans(取得 2026-11)

Console(API)の組織から外す

API 経由で Claude Code を使っていた会社は、Claude Console の組織からも外します。Admin API では DELETE /v1/organizations/users/{user_id} でメンバーを削除でき、ant organization:users remove コマンドでも同じ操作ができます。Admin API は個人アカウントでは使えません。Enterprise(claude.ai)組織が Admin API を使う場合、使えるのはメンバーと招待のエンドポイントだけです。

※ 出典: Claude Platform Docs — Admin API(取得 2026-11)

第2段 — 鍵とつなぎ先を止める

API キーは種類ごとに挙動が違う

退職者を組織から外しただけで鍵が止まると思い込むのが、いちばん多い見落としです。Admin API のドキュメントは、キーの種類ごとの挙動を次のように説明しています。

キーの種類本人を組織から外したとき
個人キー止まる
サービスアカウントのキー動き続ける(サービスアカウントをアーカイブすると止まる)
ワークスペースの API キー動き続ける
Claude Code ワークスペースのキー作成したメンバーに紐づき、そのメンバーを外すと止まる

Admin API はキーを作れませんが、一覧・名前変更・状態変更はできます。status を inactive に変えれば止まります。一覧は GET /v1/organizations/api_keys に status=active と workspace_id を付けて絞り込めます。

※ 出典: Claude Platform Docs — Admin API(API keys・FAQ「What happens to API keys when removing a user?」)(取得 2026-11)

退職者が作ったサービスアカウントやワークスペースのキーは、社内の自動化に埋め込まれていることがあります。止める前に、どこで使われているかを確かめ、別の名義のキーに付け替えてから無効化する順序にします。

MCP サーバーと長期トークン

Claude Code は、MCP サーバーの OAuth 認証情報を端末に保存します。claude mcp logout <name> で該当サーバーの認証情報を消せます。CI やスクリプト用に claude setup-token で発行した長期トークンは端末には保存されず、発行時に表示されるだけなので、どこに貼り付けたかは本人に確認するしかありません。退職前の面談で、発行した長期トークンの置き場所を聞き取る項目を入れておきます。

※ 出典: Claude Code Docs — CLI reference(取得 2026-11)

本人名義で動いている自動化の棚卸し

前述のとおり、全端末からサインアウトしてもルーチンは動き続けます。退職者が自分のアカウントで作った定期実行、GitHub Actions に置いた長期トークン、ヘッドレスモードで cron から動かしている処理は、本人を外した瞬間に止まるか、止まらずに動き続けるかが仕組みごとに違います。どちらも業務には困ります。

棚卸しの手順は次のとおりです。

  1. 本人に、自分の名義で動いている自動化を列挙してもらう(定期実行・CI・cron・社内サーバー)
  2. それぞれについて「止める」「別の名義に移す」「作り直す」を決める
  3. 移す場合は、新しい名義の鍵で動作を確かめてから古い鍵を無効化する
  4. 止めた日時と担当者を記録する

社内で自動化を組むときに、最初から個人ではなく部署やサービスアカウントの名義にしておくと、この棚卸しが短くなります。自動化を社内で自分たちで組む場合の決めごとと止め方の進め方は、企業向けの有料の実務書にもまとめています。

第3段 — 端末に残る記録を消す

何がどこに残っているか

返却された端末には、~/.claude の下と一時ディレクトリに、次のものが残っています。保持の仕組みが場所ごとに違います。

場所中身自動削除
projects/<project>/<session>.jsonl会話の記録(メッセージ・ツールの呼び出しと結果・システムプロンプト)cleanupPeriodDays 経過後に削除(既定30日・最小1)
projects/<project>/memory/自動メモリ期間中ずっと空だった場合だけ削除
history.jsonl入力したプロンプトと時刻・プロジェクトのパス削除されない
file-history/<session>/編集前のファイルのスナップショット期間経過後に削除
.credentials.jsonログインの認証情報(Linux・Windows。macOS は Keychain)削除されない
一時ディレクトリの images/・scratchpad/貼り付けた画像、作業用の一時ファイル記録と同じ期限で削除。OS の再起動でも消えうる
shell-snapshots/・backups/シェルの設定の写し、~/.claude.json の旧版(新しい5件を保持)一部のみ
Desktop/Cowork で始めた会話の記録同じ projects/ 配下既定では年齢に関係なく保持。desktopSessionCleanupPeriodDays で期限を付ける

※ 出典: Claude Code Docs — Explore the .claude directory(Application data)(取得 2026-11)

認証情報の保存先は OS で違います。macOS は暗号化された Keychain、Linux は ~/.claude/.credentials.json(ファイルモード 0600)、Windows は %USERPROFILE%\.claude\.credentials.json です。/logout はこの認証情報を削除し、失効させます。シェルからは claude auth logout でも同じことができます。

※ 出典: Claude Code Docs — Authentication(Credential management)(取得 2026-11)

claude purge で消えるもの、消えないもの

claude purge は、ひとつのプロジェクトについて Claude Code が端末に持つ状態をまとめて消すコマンドです。projects/ 配下の会話の記録と自動メモリ、セッションごとの tasks/・debug/・file-history/、history.jsonl の該当行、~/.claude.json のプロジェクト項目が対象です。実行前に削除計画を表示し、確認を求めます。v2.1.288 より前は claude project purge という名前でした。

bash
claude purge ~/work/my-repo --dry-run   # 削除計画だけ表示(何も消さない)
claude purge ~/work/my-repo             # 確認のうえ削除
claude purge --all --yes                # 全プロジェクトを確認なしで削除(返却端末のスクリプト用)

--all を付けると全プロジェクトが対象になり、history.jsonl は行の絞り込みではなくファイルごと削除されます。該当する状態が無いパスを指定すると、エラーを表示して終了コード 1 で終わります。

※ 出典: Claude Code Docs — Explore the .claude directory(Clear local data)(取得 2026-11)

purge が消さないものが、返却手順の要です。

  • 一時ディレクトリの画像とスクラッチパッド: ~/.claude の外にあるため purge の対象外。保持期限で消えるが、purge 済みセッションのスクラッチパッドは自分で消すか OS が消すまで残る
  • shell-snapshots/ と backups/: プロジェクト単位ではないため触らない。backups/ には古い ~/.claude.json に該当プロジェクトの項目が残りうる
  • /heapdump が書いたヒープスナップショット: 会話の全文とプロセスが持っていた認証情報を含む。自動削除も purge も触らないため、.heapsnapshot ファイルを自分で探して消す
  • 認証情報: /logout または claude auth logout で別に失効させる

※ 出典: Claude Code Docs — Explore the .claude directory(Clear local data)(取得 2026-11)

端末を初期化して再配布する会社なら、ここまでの個別削除は不要に見えます。それでも purge と認証情報の失効を先に行う意味はあります。初期化の前に端末が社外に出る、バックアップに記録が含まれる、といった経路を断てるからです。IPA のガイドラインは、重要情報のレベルに応じて消去方法のレベルを決めて情報機器から消去すること、極めて重要な情報を扱う業務から外れる役職員の機器は記録媒体から完全消去することを求め、完全消去には OS レベルのフォーマットからツールによる上書きまで段階があると説明しています。自社の消去レベルを決めたうえで、その前段として purge を置きます。

※ 出典: IPA — 組織における内部不正防止ガイドライン 第5版(PDF)(取得 2026-11)

端末側の作業を確かめるコマンド

返却端末で、残り物を確かめる手順です。パスは macOS/Linux の例で、Windows は %USERPROFILE%\.claude に読み替えます。

bash
# 1. ログインを失効させる
claude auth logout

# 2. MCP サーバーの認証情報を消す(登録名ごとに)
claude mcp list
claude mcp logout <name>

# 3. 削除計画を見てから全プロジェクトを消す
claude purge --all --dry-run
claude purge --all --yes

# 4. purge が触らない場所を確かめる
ls -la ~/.claude/                 # .credentials.json・shell-snapshots・backups が残っていないか
ls /tmp/claude-$(id -u)/ 2>/dev/null   # 画像・スクラッチパッド(CLAUDE_CODE_TMPDIR を変えていれば、その下)
find ~ -name "*.heapsnapshot" 2>/dev/null

CLAUDE_CODE_TMPDIR を設定している端末では、一時ファイルはその配下の claude-<uid>/ に置かれます。CLAUDE_CONFIG_DIR を設定していれば、.credentials.json もその配下です。管理設定でこれらを配っている会社は、手順書にパスを明記しておきます。

※ 出典: Claude Code Docs — Environment variables(取得 2026-11)

退職の前に効かせておく設定

退職時の作業を軽くするのは、在職中の設定です。次の4点を管理設定か運用ルールで決めておきます。

決めること設定効果
端末に記録を残す日数cleanupPeriodDays(既定30・最小1・0 は設定エラー)退職時に残っている記録の量が決まる
Desktop/Cowork の会話にも期限を付けるdesktopSessionCleanupPeriodDays(既定では期限なし)返却端末に古い会話が年単位で残るのを防ぐ
無人実行では記録を書かないCLAUDE_CODE_SKIP_PROMPT_HISTORY=1、または -p と --no-session-persistenceサーバーや CI の端末に会話の記録が溜まらない
自動メモリを使うかCLAUDE_CODE_DISABLE_AUTO_MEMORY=1退職者の端末に業務の要約が蓄積しない

※ 出典: Claude Code Docs — Settings reference(cleanupPeriodDays・desktopSessionCleanupPeriodDays)(取得 2026-11)/Environment variables(取得 2026-11)

cleanupPeriodDays を管理設定で配れば、全端末が同じ保持期間で動きます。各端末が本当にその値で削除を実行しているかは、retention_sweep イベントを収集して確かめられます。result が skipped なら削除が止まっており、skip_reason に原因が入ります。

※ 出典: Claude Code Docs — Monitoring(Check the retention sweep)(取得 2026-11)

商用プラン(Team・Enterprise・API)のサーバー側の保持期間は標準で30日で、端末側のキャッシュも既定で30日です。ゼロデータ保持は Enterprise の標準には含まれず、組織ごとに有効化されます。退職時の削除を考えるとき、サーバー側は契約で決まり、端末側は設定で決まる、と分けて考えると整理しやすくなります。

※ 出典: Claude Code Docs — Data usage(Data retention)(取得 2026-11)

手順書テンプレ — コピーして自社の様式に

退職予定日の前後で、誰が何をするかを決めた雛形です。空欄を埋めて使います。

text
■ Claude Code 退職・端末返却チェックリスト
対象者: ______  退職予定日: ____/__/__  担当(情シス): ______  担当(上長): ______

【退職日の前】
□ 本人名義で動いている自動化を列挙(定期実行・CI・cron・社内サーバー)
□ 各自動化の扱いを決定(止める/別名義に移す/作り直す)
□ 本人が発行した長期トークン(claude setup-token)の貼り付け先を聞き取り
□ 残すべき会話・プロジェクトを書き出し(Owner/Primary Owner)
□ 退職時の秘密保持誓約書に、返還・消去すべき情報の範囲を明記(IPA ガイドライン(23))

【退職日】
□ ID プロバイダから削除(SCIM の場合)/Organization settings > Members から削除
□ Console の組織からメンバーを削除
□ API キーを一覧し、個人キー以外(サービスアカウント・ワークスペース)の付け替えと無効化
□ リポジトリ側の Secrets に入れた長期トークンを失効・差し替え

【端末返却時】
□ claude auth logout
□ claude mcp logout(登録サーバーごと)
□ claude purge --all --dry-run → claude purge --all --yes
□ .credentials.json・shell-snapshots・backups・一時ディレクトリ・*.heapsnapshot の確認
□ 社内の消去レベルに従って初期化、記録に残す

【完了記録】実施日: ____/__/__  実施者: ______  確認者: ______

IPA のガイドラインは、雇用終了時の秘密保持契約に「返還・消去すべき情報を自ら一切保有しないことを確認する条項」を置き、退職予定者との面談で在職中にアクセスした秘密情報を確認して記録することを勧めています。AI ツールの会話に業務情報が含まれる以上、面談の確認項目に「Claude の会話・自動メモリ・発行した鍵」を加えると、この条項が実務とつながります。

※ 出典: IPA — 組織における内部不正防止ガイドライン 第5版(PDF・(23)雇用終了の際の人事手続き)(取得 2026-11)

失敗パターン集

  1. 組織から外して終わりにした。 会話データは残り、サービスアカウントのキーは動き続け、端末には平文の記録がある。3段のうち1段しか済んでいない。
  2. 「全端末からサインアウト」で止めたつもりになった。 本人はすぐに再サインインでき、ルーチンも動き続ける。削除ではない。
  3. 鍵を先に無効化して業務が止まった。 退職者が作ったワークスペースのキーが社内の自動化に埋め込まれていた。付け替えてから無効化する順序が逆だった。
  4. purge だけで端末を返却した。 認証情報、ヒープスナップショット、一時ディレクトリの画像が残っていた。purge が消さないものを手順に入れていなかった。
  5. Desktop/Cowork の会話が年単位で残っていた。 既定では期限なしで保持されることを知らず、desktopSessionCleanupPeriodDays を配っていなかった。

公式ドキュメント・公的リソース集

よくある質問

Q. 組織から退職者を外せば、その人の Claude のデータは消えますか?

消えません。公式ヘルプは、組織からの削除はアカウントもデータも削除しないと明記しています。完全な削除は Owner がサポートに依頼する必要があり、取り消せません。先に必要なデータを書き出し、SCIM を使っているなら ID プロバイダ側からも外します。

Q. 退職者が作った API キーは、組織から外すだけで止まりますか?

キーの種類で違います。個人キーは本人を組織から外すと止まりますが、サービスアカウントのキーは作成者を外しても動き続け、ワークスペースのキーも動き続けます。Admin API か Console でキーを一覧し、状態を inactive に変えるか付け替えるかを決めます。

Q. 返却された PC で claude purge を実行すれば、端末側は終わりですか?

終わりません。purge は一時ディレクトリにある貼り付け画像やスクラッチパッド、shell-snapshots と backups、/heapdump が書いたヒープスナップショットを消しません。認証情報も別のファイルにあります。本文の端末側チェックリストで残り物を順に確かめてください。

Q. 退職者が組んだ定期実行の自動化は、サインアウトすれば止まりますか?

止まりません。公式ヘルプは、全端末からのサインアウト後も Claude Code のルーチンは動き続けると書いています。組織から外す前に、その人の名義で動いている定期実行・CI 連携・ヘッドレス実行を棚卸しし、止めるか別の名義に移すかを決めます。

次の一歩

まず、自社の退職手順書を開いて、AI ツールの項目があるかを確かめてください。無ければ、この記事のテンプレを貼り、担当者の欄を埋めるところから始まります。次に、在職中の設定として cleanupPeriodDays を管理設定で配っているか、定期実行が個人名義になっていないかを確認します。

Claude Code の社内ルール、管理者の配布設定、自動化の名義の決め方まで含めて整えたい場合は、お問い合わせからご連絡ください。現状の手順書と設定を伺い、どこから手を付けるかを書面で整理してお返しします。Claude 導入全体の考え方は Claude 導入支援 にまとめています。

更新履歴

  • 2026-11-08: 初版公開

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