主要なキーワードの順位が急に落ちた。同じ週に「Google がアップデートを出した」というニュースを見た。この二つが重なると、原因はアップデートだと決めつけて対策を急ぎがちです。ただ、Google の公式ドキュメントは、落ちた日付とアップデートの日付が近いだけで原因を決めることを勧めていません。
この記事は、Google の Search Status Dashboard に載っている 2026年のランキング更新をすべて開始日・完了日付きで一覧にし、コアアップデートとスパムアップデートの違い、順位が落ちたときに Search Console で確かめる順番、自己点検リスト、避けるべき対応を、Google の公式資料だけを根拠に整理しました。自社サイトを自分で運用している担当者と、SEO 会社の提案を受ける前に状況を把握したい経営者に向けて書いています。
結論 — 先に要点だけ
- 2026年の公式ランキング更新は9月28日時点で7回。 コアアップデート2回(3月・5月)、スパムアップデート4回(3月・6月・8月・9月)、Discover 更新1回(2月)。9月24日に始まったスパムアップデートは、この記事の公開時点で展開中です。
- コアとスパムは別物。 コアアップデートは「特定のサイトを狙わない広範な変更」で、直す対象が示されません。スパムアップデートは「スパムポリシー違反を検出する自動システムの改善」で、直す対象はポリシーそのものです。
- 順位が落ちても、まず一週間待ってから比べる。 Google は、展開が終わってから最低一週間待ち、展開開始の前週と比較するよう案内しています。展開中の数字で判断しないことが最初の作法です。
- 通知が来るのは「手動による対策」だけ。 アルゴリズムの更新で落ちても Search Console に通知はありません。手動による対策とセキュリティの問題は、逆にレポートを見れば分かります。だからこそ最初にこの二つを消します。
- 落ちたページを削除する・小手先で直すのは Google 自身が勧めていない対応。 回復には数か月かかることがあり、次のコアアップデートまで動かない場合もあると公式に書かれています。
2026年の Google ランキング更新の一覧【9月28日時点】
Google の検索ランキングに関わる公式の更新は、Search Status Dashboard の「Ranking」履歴に掲載されます。2026年に掲載された更新と、前年末のコアアップデートを表にしました。日時は Google の記載どおり米国太平洋時間です。日本時間はおおむね16〜17時間後になります(例: 9月24日 09:15 PDT は日本時間で25日の 01:15)。
※ 出典: Google Search Status Dashboard — Ranking の履歴(取得 2026-09)。以下の表の各行は、同ダッシュボードの個別の告知ページに記載された開始時刻・完了日・告知文をもとにしています。
| 更新の名称 | 開始(米国太平洋時間) | 完了 | 所要 | Google の告知の要点 |
|---|---|---|---|---|
| December 2025 core update | 2025-12-11 09:25 | 2025-12-29 | 18日2時間 | 展開は最大3週間と告知 |
| February 2026 Discover update | 2026-02-05 09:03 | 2026-02-27 | 21日17時間 | 米国の英語ユーザー向け Discover のコア更新。他の国・言語へは今後拡大予定と記載 |
| March 2026 spam update | 2026-03-24 12:18 | 2026-03-25 | 19時間30分 | 全世界・全言語。展開は数日と告知 |
| March 2026 core update | 2026-03-27 02:14 | 2026-04-08 | 12日4時間 | 展開は最大2週間と告知 |
| May 2026 core update | 2026-05-21 08:43 | 2026-06-02 | 11日21時間 | 展開は最大2週間と告知 |
| June 2026 spam update | 2026-06-24 09:03 | 2026-06-26 | 2日1時間 | 全世界・全言語。展開は数日と告知 |
| August 2026 spam update | 2026-08-18 09:28 | 2026-08-21 | 2日16時間 | 全世界・全言語。展開は数日と告知 |
| September 2026 spam update | 2026-09-24 09:15 | 展開中 | — | 全世界・全言語。展開は最大2週間と告知 |
※ 出典: Google Search Status Dashboard — Ranking の履歴(取得 2026-09)。各行の名称は同ダッシュボードの個別の告知ページへのリンクで、開始時刻・完了日・告知文はその記載です。
この表から読み取れることが三つあります。
- 2026年はスパムアップデートの回数がコアアップデートより多い。 3月・6月・8月・9月の4回で、8月と9月の間隔は約5週間です。
- スパムアップデートの展開は短い。 2026年の完了済み3回はいずれも3日以内に終わっています。ただし9月の更新は「最大2週間」と告知されており、これまでの3回より長い見込みです。
- コアアップデートは2週間前後かかる。 3月と5月はどちらも告知どおり2週間弱で完了しました。
なお、ダッシュボードに載るのは、コアアップデートのような「重要かつ広範な変更」や、スパム検出システムの「注目すべき改善」など、Google が告知の対象にした更新だけです。告知の無い日に順位が動くことも普通にあります。
コアアップデートとスパムアップデートは何が違うか
同じ「アップデート」でも、性質と対応が根本から違います。Google の公式ドキュメントの記述を並べて整理します。
| 観点 | コアアップデート | スパムアップデート | 手動による対策 |
|---|---|---|---|
| 正体 | 検索アルゴリズムとシステムへの「重要かつ広範な変更」。年に数回 | スパム検出の自動システム(SpamBrain など)の「注目すべき改善」 | Google の担当者による人手の審査 |
| 対象 | 特定のサイトやページを狙わない | スパムポリシーに違反するサイト | スパムポリシーに違反すると審査で判断されたページ・サイト |
| Search Console への通知 | 無し | 無し | 有り(手動による対策レポートとメッセージセンター) |
| 直す対象 | 明示されない。「有用で信頼できる、人を第一に考えたコンテンツか」を自己評価する | スパムポリシーそのもの | レポートに示された違反の種類と該当ページ |
| 回復の時期 | 数日で効くこともあれば数か月かかることもある。次のコアアップデートまで待つ場合もある | 自動システムが「ポリシーに準拠している」と数か月かけて学習すれば改善し得る | 修正後に再審査をリクエスト。審査は数日から数週間 |
※ 出典: Google 検索セントラル — Google 検索のコア アップデートとウェブサイト(取得 2026-09)、Google 検索セントラル — Google 検索のスパム アップデートとウェブサイト(取得 2026-09)、Search Console ヘルプ — 手動による対策レポート(取得 2026-09)
コアアップデートについて、Google は「ほとんどのサイトはコアアップデートを心配する必要がなく、起きたことに気づかない場合もある」「小さな順位の変動なら対応は不要で、うまくいっているコンテンツを変えないことを勧める」と書いています。大きく持続的な下落があった場合に限って、サイト全体を客観的に見直す自己評価を勧めています。
スパムアップデートについては「ポリシーに違反するサイトは順位が下がるか、検索結果に表示されなくなることがある」とし、影響を受けたと考えるサイトにはスパムポリシーの再確認を求めています。リンクスパムに関しては、スパムリンクの効果を無効化した後で「そのリンクによる順位上の利益は取り戻せない」とも書かれています。買ったリンクを外しても元の順位には戻らない、という意味です。
順位が落ちたときに Search Console で確かめる順番
Google は「Google 検索のトラフィック減少をデバッグする」というドキュメントで、減少の原因を、技術的な問題、セキュリティの問題、手動による対策、アルゴリズムの更新、検索ユーザーの関心の変化、季節性、サイトの移転に分けています。この分類に沿って、確認の順番を7ステップにしました。順番には理由があります。通知が来る原因(手動・セキュリティ)を先に消し、次に Google 側のデータ問題を消し、最後にアルゴリズムと需要の変化を疑う流れです。
※ 出典: Google 検索セントラル — Google 検索のトラフィック減少をデバッグする(取得 2026-09)
ステップ1 — 手動による対策レポートを開く
Search Console の「セキュリティと手動による対策」から「手動による対策」を開きます。Google は、手動による対策があれば「手動による対策レポートとメッセージセンターで通知する」と明記しています。ここに何も無ければ、人手の審査による処分は受けていません。何かあれば、対策の種類と該当ページが示されるので、すべての該当ページを直してから「審査をリクエスト」します。審査は「数日から数週間、場合によってはそれ以上」かかります。
※ 出典: Search Console ヘルプ — 手動による対策レポート(取得 2026-09)
ステップ2 — セキュリティの問題レポートを開く
同じメニューの「セキュリティの問題」を開きます。ハッキングされたコンテンツ、マルウェアや望ましくないソフトウェア、ソーシャルエンジニアリングの三種類が検出対象です。該当があると、検索結果に警告ラベルが付いたり、警告ページが先に表示されたりして、クリックが減ります。すべてのページの問題を直してから「審査をリクエスト」します。
※ 出典: Search Console ヘルプ — セキュリティの問題レポート(取得 2026-09)
ステップ3 — Search Console のデータ異常ページを確認する
順位ではなく「Search Console の数字」が落ちているだけの場合があります。Google は、ログの記録エラーや集計方法の変更で検索パフォーマンスレポートの数字が変わった事例を「Search Console のデータ異常」ページに公開しています。2026年だけでも、5月21日と6月24日に Discover レポートのクリックと表示回数が減る記録エラー、8月13日から17日に「検索での生成 AI」レポートの表示回数が減る記録エラー(8月21日に復旧済み)が記載されています。自社の落ちた日付がここに載っていれば、順位の問題ではありません。
※ 出典: Search Console ヘルプ — Search Console のデータ異常(取得 2026-09)
ステップ4 — ランキング更新の一覧と、自社の下落日を突き合わせる
ここで初めて Search Status Dashboard を見ます。確認するのは「該当する更新があるか」だけでなく「その更新の展開が完了しているか」です。Google はコアアップデートについて、展開の完了を確認したうえで「少なくとも一週間待ってから分析する」「その週と、展開開始の前の週を比較する」ことを勧めています。展開中に数字を見ても、途中経過を見ているだけです。
※ 出典: Google 検索セントラル — Google 検索のコア アップデートとウェブサイト(取得 2026-09)
ステップ5 — 検索パフォーマンスを16か月の期間で開き、検索タイプを分ける
Google のデバッグ手順は、期間を16か月に広げて「毎年起きている減少ではないか」を確かめること、前年同期などとの比較フィルタを使うこと、ウェブ・画像・動画・ニュースの検索タイプを分けて見ることを挙げています。動画や画像の表示方法の変更で落ちているのに、ウェブ検索の順位が落ちたと誤解する例はよくあります。
※ 出典: Google 検索セントラル — Google 検索のトラフィック減少をデバッグする(取得 2026-09)
ステップ6 — 落ちたのがサイト全体か、一部のページ・クエリかを切り分ける
「ページ」タブと「検索クエリ」タブで、減少の前後を比較します。Google は、順位が2位から4位に動くような小さな変動と、4位から29位に落ちるような大きな変動を区別するよう書いています。サイト全体が同じ日に一斉に落ちていればアルゴリズム更新や技術問題、特定のディレクトリだけならそのテンプレートや内容、特定のクエリだけなら検索意図の変化や競合の入れ替わりを疑います。
ステップ7 — 技術的な問題と、需要側の変化を確かめる
「ページのインデックス登録」レポートでインデックスから外れたページが増えていないか、「クロールの統計情報」でクロールエラーが急増していないかを見ます。サーバーの停止、robots.txt の誤設定、404 の増加は、Google が挙げている典型的な技術的原因です。技術に問題が無ければ、最後に需要側です。Google は「人々が別のクエリを検索し始めたり、端末を別の目的で使い始めたりする」関心の変化と、季節性を原因に挙げ、Google トレンドで業界全体の動きと比べることを勧めています。AI による概要や AI モードでの表示は、Search Console の「検索での生成 AI」レポートで確認できます。設定方法はSearch Console の生成 AI レポートと除外設定の記事にまとめています。
落ち方の形で原因を絞る — 症状と確認先の対応表
Google のデバッグ手順は、グラフの形からおおよその原因を推定できるとしています。自社のグラフと照らして使ってください。
| グラフの形 | 疑う原因 | 先に見るレポート |
|---|---|---|
| ある日を境にサイト全体が急落し、そのまま戻らない | アルゴリズム更新、手動による対策、大規模な技術問題 | 手動による対策 → Search Status Dashboard → ページのインデックス登録 |
| 急落した後、数日〜数週間で元に戻る | サーバー停止・robots.txt 誤設定などの一時的な技術問題、Search Console 側の記録エラー | クロールの統計情報 → データ異常ページ |
| 毎年同じ時期に落ちて戻る | 季節性 | 検索パフォーマンス(16か月・前年比較) |
| なだらかに減り続ける | 検索需要の変化、競合の台頭、コンテンツの陳腐化、AI 機能への表示移行 | 検索クエリ別の比較 → 生成 AI レポート → Google トレンド |
| 特定のディレクトリ・テンプレートだけ落ちる | そのページ群の品質、構造化データやテンプレートの技術問題 | ページ別の比較 → ページのインデックス登録 |
| 表示回数は変わらずクリックだけ減る | 検索結果の表示形式の変化、タイトル・説明文の書き換え、AI による概要の表示 | 検索パフォーマンス(CTR)→ 生成 AI レポート |
※ 出典: Google 検索セントラル — Google 検索のトラフィック減少をデバッグする(取得 2026-09)。表の分類は同ドキュメントの原因区分をもとに、確認先のレポートを当社が対応付けたものです。
スパムポリシーの自己点検 — 16項目
スパムアップデートの影響が疑われるときに見るべきなのは、Google のスパムポリシーです。2026年9月時点のポリシーに挙げられている項目を、自社サイトに当てはめる問いの形にしました。一つでも「はい」なら、その箇所がアップデートで評価を下げられている可能性があります。
| # | 点検項目(「はい」なら要対応) | ポリシーの名称 |
|---|---|---|
| 1 | ユーザーと検索エンジンに違う内容を見せているページがある | クローキング |
| 2 | 特定のクエリ向けに似たページを量産し、別のページへ誘導している | 誘導ページ |
| 3 | 期限切れドメインを買い取り、元の評価を利用して無関係なコンテンツを載せている | 期限切れドメインの不正使用 |
| 4 | 自社が意図しないページやリンクが勝手に生成されている | ハッキングされたコンテンツ |
| 5 | 背景と同色の文字、画面外のリンクなど、人には見えない要素がある | 隠しテキストと隠しリンク |
| 6 | 同じ語句や地名を不自然に繰り返している | キーワードの乱用 |
| 7 | リンクを買っている、売っている、または相互リンクを大量に交換している | リンクスパム |
| 8 | 順位計測ツールなどで Google に自動クエリを大量送信している | 機械生成トラフィック |
| 9 | 戻るボタンの乗っ取りや、不要なソフトの配布をしている | 悪意のある行為 |
| 10 | 実際には提供していない機能やダウンロードを装っている | 誤解を招く機能 |
| 11 | AI や自動化で価値の薄いページを大量生成している | 大量生成されたコンテンツの不正使用 |
| 12 | 他サイトの記事を自動で取り込んで掲載している | スクレイピング |
| 13 | 自社の評価を利用させる目的で第三者のコンテンツを大量に掲載している | サイトの評判の不正使用 |
| 14 | 訪問者を別の内容のページへ密かに転送している | 不正なリダイレクト |
| 15 | メーカーの商品説明をそのまま載せただけのアフィリエイトページがある | 内容の薄いアフィリエイト |
| 16 | コメント欄や掲示板にスパム投稿が放置されている | ユーザー生成スパム |
※ 出典: Google 検索セントラル — Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー(取得 2026-09)。各項目の定義は同ページの記述を当社の言葉で問いに直したものです。判断に迷う項目は原文を確認してください。
11番は 2026年の中小企業サイトで特に注意が要る項目です。Google は「有用なコンテンツの作成」のドキュメントでも「検索順位を操作することを主目的として、AI 生成を含む自動化でコンテンツを作ることはスパムポリシー違反」と明記しています。AI を使うこと自体ではなく、目的と量が問われます。
※ 出典: Google 検索セントラル — 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(取得 2026-09)
コアアップデート後の自己評価 — 12の問い
コアアップデートには「直す対象」が示されません。Google が用意しているのは自己評価の問いです。同ドキュメントの問いから、中小企業の Web 担当者が答えやすいものを選び、意図を変えずに短くしました。
- そのページは、独自の情報・調査・分析を含んでいるか。他サイトの要約だけになっていないか。
- 主題を十分に、完結した形で説明しているか。読者が「もう一度検索し直す」必要が無いか。
- ページタイトルと見出しは内容を正しく要約しているか。誇張や煽りになっていないか。
- 検索結果に並ぶ他のページと比べて、明らかに価値を加えているか。
- 誤字や粗い作りが無いか。急ごしらえに見えないか。
- 誰が書いたかが読者に分かるか。署名や著者情報から、その人の背景をたどれるか。
- 書き手は、その主題を実際に知っている人か。事実の誤りが無いか。
- 自社の事業に本来の読者がいるテーマか。トレンドだから書いただけになっていないか。
- 「Google が好む文字数がある」と聞いて長さを決めていないか。Google は好みの文字数は無いと明記している。
- 内容を変えていないのに日付だけ更新していないか。
- 「順位のため」に大量のページを追加したり、古いページを一気に消したりしていないか。
- AI や自動化を使っているなら、その事実と理由を読者に分かる形で示しているか。
※ 出典: Google 検索セントラル — 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(取得 2026-09)。原文の問いは英語版でより多く、ここでは抜粋です。
やってはいけない対応 — 5つの失敗パターン
Google のドキュメントが「勧めない」と書いていること、および前提を誤ると起きやすい判断ミスを、失敗パターンとして整理しました。
- 展開中に手を入れる。 コアアップデートの展開は2週間前後続きます。途中の順位で判断して書き換えると、何が効いたか分からなくなります。Google は展開完了後に一週間待つよう勧めています。
- 落ちたページをまず削除する。 Google は「コンテンツの削除を最初の対応にしない」と書いています。削除は評価の回復ではなく、評価される対象を無くす行為です。
- 「即効性のある修正」を探す。 Google は「持続的な価値の無い、その場しのぎの修正」を避けるよう明記しています。タイトルに語句を足す、日付だけ更新する、といった対応がこれに当たります。
- スパムアップデートなのに通知を待つ。 通知が来るのは手動による対策だけです。手動による対策レポートが空でも、自動システムの評価は下がり得ます。ポリシーの自己点検を飛ばさないでください。
- 買ったリンクを外せば戻ると考える。 Google は、スパムリンクの効果が無効化された後、そのリンクによる順位上の利益は取り戻せないと書いています。リンクを外すのは再発防止であって、回復策ではありません。
※ 出典: Google 検索セントラル — Google 検索のコア アップデートとウェブサイト(取得 2026-09)、Google 検索セントラル — Google 検索のスパム アップデートとウェブサイト(取得 2026-09)
SEO 会社に相談する前に用意するもの・確認する質問
アップデートの直後は「影響を受けたサイト向け」の営業が増えます。相談自体は有効ですが、こちらが状況を把握してから話す方が、提案の質を見分けられます。
相談前に手元に用意するもの
- 手動による対策レポートとセキュリティの問題レポートの画面(「問題は検出されませんでした」の状態も含めて)
- 検索パフォーマンスの比較データ。展開開始の前週と、展開完了後一週間を待った週の、ページ別・クエリ別の比較
- 減少が始まった日付と、その前後に自社で行った変更(リニューアル、URL 変更、テーマ変更、記事の大量追加や削除)の記録
- 上のスパムポリシー点検表で「はい」になった項目
提案を受けたときに確認する質問
| 質問 | 見るべき答え |
|---|---|
| 「影響を受けた」という判断の根拠は何ですか | Search Console の比較データを示せるか。日付の一致だけで断定していないか |
| どの原因区分だと考えていますか | 技術・セキュリティ・手動・アルゴリズム・需要変化・季節性のどれかを、レポートを根拠に言えるか |
| 回復までの期間をどう説明しますか | Google が「数か月かかる場合がある」「次のコアアップデートまで待つ場合もある」と書いていることを踏まえた説明か。短期間の順位回復を約束する提案は、その根拠を確認する |
| 提案の中にリンクの購入や大量のページ生成は含まれますか | 含まれるなら、スパムポリシーの7番と11番に該当し得る |
| レポートで何を報告しますか | 順位だけでなく、クリック・表示回数・対象クエリの推移を Search Console のデータで示す前提か |
SEO 会社の選び方全般はSEO 外注で失敗しないための選び方の記事に、費用の考え方はSEO 対策の費用相場の記事にまとめています。
公式リソース集
順位変動の判断に必要な Google の一次資料です。すべて日本語版があります。
- Google Search Status Dashboard — Ranking の履歴 — 公式ランキング更新の開始・完了の正本
- Google 検索のコア アップデートとウェブサイト — 待機期間・比較方法・自己評価の案内
- Google 検索のスパム アップデートとウェブサイト — スパムアップデートの定義と回復の考え方
- Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー — 点検表の原文
- Google 検索のトラフィック減少をデバッグする — 原因区分とグラフの形
- 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 — コアアップデート後の自己評価の問い
- 手動による対策レポート・セキュリティの問題レポート・Search Console のデータ異常
よくある質問
Q. 順位が落ちた日とアップデートの開始日が一致していたら、原因はアップデートで確定ですか?
確定ではありません。Google は、展開が終わってから一週間以上待ち、展開開始の前週と比べるよう案内しています。同じ時期に技術的な不具合や手動による対策、季節要因が重なることもあるので、Search Console の各レポートを順に見て他の原因を消してから判断します。
Q. スパムアップデートで落ちた場合、Search Console に通知は来ますか?
来ません。通知が来るのは、Google の担当者がスパムポリシー違反と判断した「手動による対策」だけです。スパムアップデートは自動システムの改善なので、手動による対策レポートに何も無くても影響を受けている可能性があります。ポリシーに照らして自分で点検する必要があります。
Q. コアアップデートで落ちたページは、書き直せばすぐ戻りますか?
すぐには戻らないことが多いです。Google は、改善の反映に数か月かかることがあり、数か月たっても変化が無ければ次のコアアップデートまで待つことになり得ると説明しています。小手先の修正や、落ちたページの削除を最初の対応にしないよう明記されています。
Q. アップデートの直後に SEO 会社から「今すぐ対策を」と営業が来ました。どう判断すればよいですか?
まず、その会社が何を根拠に「影響を受けた」と言っているかを聞いてください。Search Console のデータを見ずに断定する提案は信用できません。展開が終わる前は Google 自身が分析を勧めていないので、展開完了と一週間の待機を経てから比較データを出してもらうのが安全です。
次の一歩
9月24日に始まったスパムアップデートは、この記事の公開時点でまだ展開中です。今できることは、手動による対策とセキュリティの問題のレポートを開いて何も無いことを確かめ、スパムポリシーの点検表を一度通し、展開完了の告知が出てから一週間後に比較する日をカレンダーに入れておくことです。
比較の結果、サイト全体に持続的な下落が見えたら、上の「相談前に用意するもの」をそろえたうえでお問い合わせからご連絡ください。Search Console のデータをもとに、どの原因区分に当たるか、何から手を付けるべきかを書面で整理してお返しします。SEO の支援内容はSEO 対策のページに、AI 検索での表示も含めた考え方はLLMO のページにまとめています。
更新履歴
- 2026-09-28: 初版公開